ひとつの文字が その始まり
母なる海に 「命」と書けば
繰り返す波の ごとくに
喜び悲しみ 打ち寄せて
立ち尽くす故郷に 涙がにじむ
いつかは文字に 願いを込め
生きる標(しるし)を 掲げたいと

ひとつの言葉が その始まり
父なる山に 「力」と叫ぶ
荒れ狂う風が 襲うとも
恨まず憎まず 背を向けず
報われぬ故郷に こぶしを突く
いつかは言葉に ぬくもり添え
立ち向かうその日を 君と共に

ひとつの心が その始まり
遥かな空に まけない広さ
湧き上がる雲を 従えて
祭りの賑わい 光る汗
よみがえる故郷に 笑顔が踊る
ひとつの心が その始まり
心をひとつに 命をつなぐ

ひとつの心が その始まり
心をひとつに 命をつなぐ