ベルベットの空に今 自由を手にした君が浮かんで
なにもない部屋の隅で 明るすぎる世界にフタをした

憂鬱な午後にはじけそうな 炭酸(ソーダ)を飲む
理不尽なことには もう慣れている
いきすぎた正義は悪にも なってしまうから
傲慢なスコールがきても 動じない強さが欲しい

裂けた雲の間 ほんの少しの明かりで
誘われた気がして 部屋を飛び出した

ベルベットの空に今 自由を手にした君が浮かんで
いつもの道を避けて またイチから始めてみよう

バナナボートの上で

見慣れない穏やかな 海をみながら
赤い自転車に乗って 国道を一人ドライヴ
キャメルのタバコを ふかす人がいて
昔を思い出してみては また少し不安になる

時に閃きと 多くの出会いの数だけ
真実をクモらして 人を惑わせる

ベルベットの空に今 自由を手にした君が浮かんで
綺麗ごとで包まれた 景色に騙され続けている

コバルトブルーの空 何もなかったかのように
曖昧な雲を消して 南風が吹く

ベルベットの空に今 自由を手にした君が浮かんで
どんな現在(いま)も白けた未来も 変わらずに世界はあるから
新しいホワイトシャツ羽織って 明日の太陽を待ってみよう

バナナボートの上で