生まれた街の話をしよう
そこは遠い北の街
戦争の中で生まれてそして
幼い日に追われた街
ゆれる木の音 風に咲く花
短い夏の陽ざし
知らないはずの風のにおいを
覚えているのは何故
燃えたつ色の街の灯に
ジプシーの歌が聞こえた
石だたみの道をゆきかう馬車
とびかう物売りの声
自由の風に 胸を躍らせ
この街を愛した人々
戦争の嵐に もてあそばれて
運命にひきさかれた街
この街に別れをつげた日は
やけつく夏の終り
貨物列車の旅の終りに
たどりついた街はもう秋
公園の片すみ むしろがこいに
身を寄せ合って眠った
その夜暗い空から降った
白い白い粉雪
秋のはじめに 雪降る街 それが私の故郷
長い冬の訪れを 吹雪で飾る北国
たとえそこが 祖国とよべない
見知らぬ人々の街でも
私の街を呼ぶことを 許してくれますか
遠い祖国 の 歌詞
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ARTIST アーティスト情報
プロフィール
加藤登紀子(カトウ トキコ) 歌手。1943年生まれ、ハルビン出身。O型。東京大学在学中の1965年に『日本アマチュアシャンソンコンクール』で優勝。1970年にリリースしたシングル「知床旅情/西武門哀歌」が大ヒットを記録する。カーネギーホールで日本人女性として初のコンサートを開催するなど、海外での活動も積極的に行う他、宮崎駿監督の映画『紅の豚』では主題歌と声優を担当。近年では『FUJI ROCK FESTIVAL』などの野外音楽フェスに出演するなど、長きに渡って活躍し続けている。
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