客もまばらなライブハウスの
軋む舞台で 背中丸めて
夜汽車の歌を唄ってた
悲しい歌を唄うのだったら
まずはテメエが悲しくなくちゃと
強がる声は酔っていた
あんたの唄は石ころだった
坂道転がる石ころだったが
ダイヤモンドのふりしなかった
ホントは歌を唄わない方が
幸せなんだと口ぐせだった
ワタルという名の奴がいた
地面に座って泣いているような
あんたの唄とギターの響き
土と草との匂いがした
この手のひらでさわれないもの
それを勝手に愛だと名づけ
知ったかぶりをしなかった
夜空と陸との隙間を抜けて
歌の向こうへ歩いて行った
ワタルという名の奴がいた
ワタル の 歌詞
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