潮風 見下ろす丘
東の空 雨が降り出しそう
閉じた 読みかけの物語は
ああ うわのそら

(強い風が) めくり返す頁
止まった場面は
"How I miss you..."
(それはあの日の)(ふたりのような)
風に ヒロイン達が佇む

胸の中 夏が叫ぶの
雨が連れ去った あの遠い夏
降りしきる 悲しみがただ
肌にシャツに ああ 染み込み
目を伏せた長い睫毛を見つめてた 何も言えぬまま
無理矢理に 引き止めたなら
どんな続きがあった
endless summer rain

あれから 長い夜と 乾いた朝
ひとり繰り返し
いまは 大切な かけがえない
愛もそばにある

(だけどふいに) 読み返した頁
胸を引っかくの
"So, so, selfish!"
(いまなら分かる)(おろかな若さ)
「バカね」ヒロイン達に呟く

胸の中 夏が死なない
雨が連れ去ったあの遠い夏
忘れても 忘れなくても
もしも ふたり また逢えても
傷つけた 痛みはずっと変わらない そっと育つの
もっともっと
愛せばよかった どんな傷ついたって
endless summer rain

胸の中 夏が生きてる
恋を連れ去ったあの遠い夏
思い出す 素直な笑顔
大事だった ああ やすらぎ
戻れない 戻りたくない
だけどふと 心よぎるの
あの夏を書き直せたら どんないまを生きたの
endless summer rain