聽け この聲を
胸を騷がす音を
見よ この眼を
■(あふ)れ出づる涕を
身も心も浮かれてゐるの
眞夏の夜の帷に二人切り
何にも無くて凡てが有る
一片の言の葉も落とさじ
…我れは梔子…
然らばこの世界は
ひときは美しき哉
聽け この聲を
胸を震はす唄を
見よ この肌を
抱へ切れぬ若さを
命がいま目覺めて行くの
二人には虞等少しも無い
生まれた罪つぐなふとき
一片の花びらも散らさじ
…我れは梔子…
初めて身に染みてゐる
生きてゐると言ふこと
我れは口、無しで良い
何も彼も持つてゐるから
然らばこの世界は
凡そ二人のものぞ
我れは梔子 の 歌詞
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