砂に煙る 渋谷の駅の
女(アイツ)と出逢ったバスのロータリー
俺の車線に割り込むバスの
窓際から小馬鹿にした微笑(ほほえみ)投げた
待ち合わせはいつも駅のホーム
またひとつ山手線が出てく
遅れる女(アイツ)に イラついた目で
悪態のひとつでもツイてやろう
時の流れは冷酷だよね
男は自惚れ(エゴイスト) 女は自由人(ボヘミアン)
俺との思い出、抱いて寝てるかい?
けれども電話はかかっちゃこない
身を削りながら生きることも
忘れ去られながら老いてゆくのも
優しい素振りや醜しい癖も
世間にとっちゃナンの意味もない
逢わせて 咲かせて 夢よもう一度
渇いた心に命与えて
酔わせて イカせて ダメよもう二度と
野暮な躊躇(ためら)いも今はただ
ラケルの横道に埋めました
Dylan(神)が 宣(のたも)ふ、時代は変わり
答えは風に吹かれていると
心 ブルーにこんがらがって
転がる石は女の如く
人波に押され 溺れながら
子供らはどんな未来を描くの?
黒い瞳の見つめる先に
何が待ち受けているのでしょう?
あの頃 夢見た場所はどんなトコ?
愛しい誰かの腕の中でしょうか?
柔肌重ねて舐(ねぶ)る夏の夜
初心(うぶ)な恥じらいはぼんやりと
暗渠に溶解(と)け出していきました
(男) 宮益坂下って
(女) 小さな御嶽(みたけ)神社…
(男) ラケルで
(女) オムレツ
(男) …行ったよね
(女) …あったよね
(男) そのあと、ユートピア
(男)(女) 憶えてる
逢わせて 咲かせて 夢よもう一度
渇いた心に命与えて
酔わせて イカせて ダメよそんなこと
野暮な躊躇(ためら)いも今はただ
深い谷底に消えました
大河の一滴になりました
黒の円熟が薫りました
大河の一滴 の 歌詞
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ARTIST アーティスト情報
プロフィール
桑田佳祐(クワタ ケイスケ) ミュージシャン、シンガー・ソングライター。1956年2月26日生まれ、神奈川県出身。サザンオールスターズとして、1978年6月にシングル「勝手にシンドバッド」でデビュー。歌詞のセンスと特徴的なボーカルで全国にサザンオールスターズの人気の渦を巻き起こし、数々の記録と記憶に残る作品を世に送り続けている。代表作は、1979年に大ヒットした「いとしのエリー」、自己最高セールスを記録し『第42回日本レコード大賞』を受賞した「TSUNAMI」など。また、87年にシングル「悲しい気持ち」でソロデビューを果たし、「波乗りジョニー」「白い恋人達」などの数々のミリオンセラーを生み出す。妻はメンバーの原由子。
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ALBUM このアーティストの人気アルバム
1
いつも何処かで
5
明日晴れるかな