母がまだ若い頃
僕の手をひいて
この坂を登る度
いつもため息をついた
ため息つけば それで済む
後だけは見ちゃだめと
笑ってた白い手は
とてもやわらかだった
運がいいとか 悪いとか
人は時々 口にするけど
そういうことって確かにあると
あなたをみててそう思う
忍ぶ 不忍 無縁坂
かみしめる様な
ささやかな 僕の母の人生
いつかしら僕よりも
母は小さくなった
知らぬまに白い手は
とても小さくなった
母はすべてを暦に刻んで
流して来たんだろう
悲しさや苦しさは
きっとあったはずなのに
運がいいとか 悪いとか
人は時々 口にするけど
めぐる暦は季節の中で
漂い乍ら過ぎてゆく
忍ぶ 不忍 無縁坂
かみしめる様な
ささやかな 僕の母の人生
無縁坂 の 歌詞
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ARTIST アーティスト情報
プロフィール
谷村新司(タニムラ シンジ) シンガーソングライター・作曲家・作詞家。1948年12月11日生まれ、大阪府出身。AB型。フォークグループ・アリスのメンバー。1965年に高校3年生でアマチュアのフォークトリオ「ロック・キャンディーズ」を結成。解散後、1973年には「走っておいで恋人よ」にてアリスとしてデビュー。日本を代表するフォークシンガーの1人として活躍する。