平成の終わりというタイミングに配信リリースされたInitial’Lの「THE END」 は彼らにとっても想定外の大きな意味を持つシングルとなった。前身バンド、Lycaonを解散し、約1年のインターバルを置いて全く同じメンバーで再び集結。いちばん最初に作った曲が、音源化が待たれていた「THE END」だ。それは喪失感を伴う終わりと未来に向けた始まりを歌った曲。自分たちの原点を見直す結果になったという今作について、“フューチャーロック”を掲げて挑戦を続けてきたからこそ話せるバンドへのリアルな想いとは?

Initial'L インタビューの様子@

Initial'L インタビューの様子@

――配信リリースされたシングル「THE END」はInitial’Lの六本木ニコファーレ(2016年)での初ライブで1曲目に演奏されたナンバーですが、これまで音源化はされていなかったですよね。今回、このタイミングでリリースした理由を教えていただけますか?

「THE END」は僕らがInitial’Lとして始動して最初に作った曲なんです。 前身バンドのLycaonが解散して同じメンバーで新たにバンドを組んだ僕らの過去と今を繋ぐ曲だったので制作している当時からライブのセットリストの1曲目に持ってこようという話をしていました。Initial’Lの1stシングルは「MOON LIGHT DOWN」ですが、「THE END」はその前に書いた曲なので自分たちの中では0thシングルみたいな立ち位置ですね。そういう経緯もあって平成に動き出したバンドなので時代が終わるタイミングで平成最後の曲を出したいなと思っていたら、オリコンミュージックストアさんから今回の話をいただいて「THE END」しかないなって。ちょうど僕らの中でも去年フルアルバムをリリースして一区切りという感覚があったので。

Initial'L 悠希 インタビューの様子

悠希 インタビューの様子

――フルアルバム『INITIALIZE』で一区切りというのはバンドとしてですか? それとも音楽的な区切りですか?

フルアルバムにあのときの僕らを詰め込んだので音楽面での一区切りですね。
5月から“令和”になりますが、そこからさらにブーストして活動していこうという意味をこめて。

――ちなみに「THE END」を作った時期というのは?

3年ぐらい前ですね。

スタジオにみんなで集まってせっせと曲を作っていた時期ですね。寝て起きて制作して、また寝てっていう繰り返しで作っていたイメージがあります。

全然覚えてない(笑)。

作っていたとき後ろでZEROとサトシが仮眠していた記憶があるんですよ。2人が起きてきたら今度は自分が眠くなっちゃって。

――(笑)誰かしら寝てるじゃないですか。

あの頃ってスタジオのどこかの部屋に誰かがいたよね。

そう、そう。作っている途中で時計の秒針の音やピアノの音を入れることになって、じゃあ、1人ずつの楽器の音が加わってバンドサウンドに移行してサビに行こうっていうことになったんだよね。

Lycaonの解散ライブが1人1人ステージからいなくなっていくっていう演出だったんですよ。

なので今度は逆に1人1人加わっていく構成にしてInitial’Lを始めようって。演出込みで作った曲でしたね。

Initial'L インタビューの様子A

Initial'L インタビューの様子A

――原曲を作ったのはどなたですか?

最初はZEROがピアノで持ってきて、そこから改造していって。

――(笑)それなのに覚えていないっていう。

(笑)ピアノで作ってメンバーに投げたのは覚えてるんですけど、それ以降が全く記憶にないんですよね。

最初に感じたのは、もの哀しい雰囲気がある曲だなって。そしてメロディも歌詞もすぐに浮かんだ曲でしたね。

――「THE END」って彷徨う孤独な2人のラブソングのようにも捉えられますよね。

ちょうど今回配信された4月7日に大阪でライブがあったので帰り道に何回も聴いていたんです。3年前に書いた歌詞を今、解読してみたら登場人物は2人だけど、結局、当時の僕が追い求めていたのは自分自身だったのかもしれないって思いましたね。

――なるほど。“終わり”という意味のタイトルながら最後は“君と僕は終わりじゃ無いから ”というフレーズで締められていますね。

そうですね。当時は僕らとファンの繋がりというメッセージを込めたんですけど、今聴くと“君”と表現している部分は全て僕に宛てていたのかなって。思わず浸って聴いていました。

Initial'L ZERO インタビューの様子

ZERO インタビューの様子

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THE END

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