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Initial'L インタビューの様子D
――ロックバンドがやるアコースティックアレンジじゃないですもんね。
そうなんですよ。今回の「毒女」にも共通することなんですけど、どこまで振り幅があるんやろうと思いました。
「毒女」はサトシがジプシー・ジャズにしたいって言ってて、最初はベースを録るはずじゃなかったんですけど、オケを作っているときに「ちょっと来て。この曲にベース乗っけて」って呼ばれて。
――ベース目立ってますけどね。
で、ジプシー・ジャズと言われてる音楽を聴いて「こういう感じのベースなんだ」って、フレットレスベースで弾きました。
緋遊のベースに合うようにコントラバスの弾き系の音を打ち込んで。
この曲のレコーディングがいちばん大変だったかも。
もともと「毒女」は僕がジプシー・ジャズが好きだったので、そっちの方向の曲にするつもりだったんですよ。マイナー6っていうコードを使ってスイングしている音楽なので。
(驚く)そうなの!?(笑)。
緋遊 インタビューの様子
――(笑)。今、初めて知る事実みたいな。
だから作った当初の原点に戻したら面白いかなと思って、4つのコードを繰り返しているんです。歌とか上に乗るもので強弱をつける。シンプルなんだけど、その分、奥が深い。
深かった(笑)。結構ベースが重要な位置なので。
ギターは基本ずっと一緒なんです。ソロは半音階を使った独特の感じで。
「毒女」はサトシっぽい曲ですね。
サウンドが古めかしいのも面白いし。
1940年代とかの蓄音機の時代のようなイメージ。完成したときに出来が良かったからこのまま出すのもいいなと思ったんですけど。
クリーンな音も良かったからね。
それをあえて潰して昔風の音にして。
時代がかってていいですよね。
アコースティックの2曲も含めて何回続けて聴いても世界観が合っているなと思いますね。
3曲でセットみたいなね。
――そうですね。「MOON LIGHT DOWN」の歌詞もじっくり聴くと儚くて、この主人公は消えてしまうんじゃないかと。今だったら、こういう詞は書かないですよね。
書かないですね。そのときに感じていることがリアルタイムで出てきてしまうタイプなので。この曲を書いたときにはバンドが解散して何もなくなっちゃったなっていう気持ちだったので。
Initial'L ライブの様子@
――いろいろな意味で貴重ですね。今後のInitial’Lについて、今どんなことを考えているのか教えてください。ライブを見ていると、曲を知らなくても対バンを見に来た人も巻き込めるバンドになっていると思うんです。
もっといろいろな人に見てほしいですね。去年はフェスに出演したり、挑戦はし続けているんでけど、さらに浸透するようにいろいろなバンドと共演していきたいですね。
対バンの方たちにInitial’Lを知ってもらわないと誘っていただけないですからね。一朗は社交的で外の人と飲みに行く機会が多いので。
カッコいいと言ってくれる人が多いので。
――一朗さんが?
(笑)Initial’Lが。俺もカッコいいですけどね(笑)。
――ドラマーってなぜか社交性を担う役割の人が多いですよね。
多いですね。なぜなのか俺も知りたいです(笑)。
最近、考えたこととしては情熱を燃やし続けることって大変だなって。
俺たちって誰もやったことがないスタンスで活動していると思うんですね。常に新しいことを取り入れて前進していくってギャンブルじゃないですか。バンドをやっている時点でギャンブルなのに(笑)。
Initial'L ライブの様子A