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佐藤聡美さん、1stシングル「ミライナイト」インタビュー

佐藤聡美「ミライナイト」インタビュー

 『けいおん!』の田井中律役などでお馴染みの佐藤聡美が、ついにアーティストデビューする。1stシングル「ミライナイト」は本人も出演する『生徒会役員共*』のEDテーマとしてオンエア中。バンドサウンドの爽快な1曲だ。


商品情報

  • 「ミライナイト【通常盤】」
    2014.02.26 ON SALE
    品番:KICM-3275
    ¥1,143(税抜)
    ※初回盤(KICM-93275、¥1,800(税抜))も同時発売

プロフィール


誕生日:5月8日
出身地:宮城県
血液型:O型
身長:153cm
趣味:カメラ、読書、カフェ巡り

インタビュー

1:アーティストデビューまで

―アーティストデビューは“念願叶って”という感じでしたか?
【佐藤さん】「というわけでもなくて。キャラクターソングを歌う機会はありましたけど、そんなに歌が得意ではないので。声を掛けていただいても、『いや。私みたいな者が恐れ多いです』と、お断りさせていただいてました」
―では、今回デビューを決めた流れは?
【佐藤さん】「この1年で心境の変化がありました。いろんなアーティストさんの音楽を聴くようになって。最初は歌い方をキャラソンに反映できたらと、勉強のつもりだったんです。それが、たくさんDVDやCDを聴く積み重ねの中で、“私が佐藤聡美として歌ったら、どんな風になるのかな?”と思って。音楽に前向きになった矢先に、いいタイミングでお話をいただきました」
―どんな音楽を聴いてたんですか?
【佐藤さん】「もともと中島みゆきさんが好きで、あとはサカナクションさん、back numberさん、AKB48さん、いきものがかりさん…。最近だと、矢沢永吉さんを聴きました」
―幅広いですね。
【佐藤さん】「矢沢さんは12月のイベントのとき、スタンドマイクでパフォーマンスをするということで、『誰を参考にしたらいいですか?』と聞いたら、スタッフさんにからかい半分で勧められたんです。それでDVDを観たら、やっぱりずっと第一線で大会場を満員にするアーティストさんのライブは面白いなと。スタンドマイクの使い方は結局、勉強しただけでしたけど(笑)」
―でも、原点は中島みゆきさん?
【佐藤さん】「小さい頃から大好きでした。『家なき子』の主題歌の「空と君のあいだに」が初めてカラオケで歌った曲で、以来ずっと聴いてます。歌に魂がこもってるのを感じて、聴いてると胸がギュッとなるというか。音楽の力は不思議だなと思うんです」

2:1stシングル「ミライナイト」について

―デビュー曲に関して、自分からどんなのを歌いたいとか、リクエストはしたんですか?
【佐藤さん】「特にないです。最初にレコード会社の方とお話させていただいたとき、『バンドサウンドが好きです』と言ったら、『じゃあ、バンド系の曲で行きましょうか』となったぐらいで。そこはマストで、今後も入れていく方向に決まりました」
―「ミライナイト」の歌詞に、自分の気持ちも反映されてたりは?
【佐藤さん】「作詞家さん、作曲家さんとはレコーディングの現場で初めてお会いしたので、特に自分のことをお伝えしてはいなかったんですけど、“こんな風に思ったことある。分かる分かる”みたいな部分はたくさんありました」
―“あいまい未来おそれずにDIVE”とか?
【佐藤さん】「そこもですけど、“歌が好き!一番大事なこと”という詞があって。好きという気持ちはすべての原動力じゃないですか。できないかもしれないことでも、好きだったらやれる。そう思っているので」
―“歌が好き”自体も自分と重なって?
【佐藤さん】「歌は好きです。上手ではないですけど、家での鼻歌レベルでは好きで(笑)」
―じゃあ、レコーディングはいつも楽しく?
【佐藤さん】「キャラソンには私自身の気持ちを乗せたことはほとんどないです。キャラクターは私自身ではないので、個人的な感情は入れません。なので今回は自然体で、ありのままの自分で歌える楽しさがありました」
―さっき「佐藤聡美で歌ったらどんな風に?」という話がありましたが、抜けの良い疾走感が聡美さんの歌の持ち味でしょうか?
【佐藤さん】「聴く方に判断していただくのが一番かと思いますが、ディレクターさんがいろいろな歌い方を提案してくださって。“こういうのもアリなんだ”“こんなのも楽しい”と学びつつのレコーディングでした。役ありきで歌うのとは全然違うところに感情があって、自由な感じがしました」

3:カップリング曲とギターについて

―カップリングの「Brave Morning!!」は勢いよく1日を始める歌で。
【佐藤さん】「朝食や着替えとか準備しているときに聴いたら、“よし行くぞ!”って楽しくなってもらえるように…と思いながら歌いました」
―聡美さんの朝もこんな感じ?
【佐藤さん】「寝起きはわりといいほうです。余裕を持って起きて、ゆったりしてる感じです」
―“無理なくマイペース”といったフレーズもありますが。
【佐藤さん】「自分もマイペースな部分はあると思います。几帳面でもないので、人に対しても合わせることを求めないし、時間の使い方もゆったりしてます。あと、この曲はバンドのメンバーが書いてくれて。12月のデビュー発表イベントを受けて、私の気持ちにすごく寄り添ってくれた歌詞になってます」

―そのイベントでは、ギターを弾くことも宣言しましたが、今の上達度合いは?
【佐藤さん】「最近パワーコードで何となく弾き始めたんですけど、なかなか難しいですね。でも、皆さんの前で弾くと約束したので、お披露目できるように黙々と練習中です。できる日は1時間、忙しいときは30分とか20分でも、毎日とりあえず触るようにしてます」
―「ミライナイト」にもあるように、アーティストとして“大きな花咲かせよう”という意欲も?
【佐藤さん】「その前に、まずはしっかり土台を作ることが大事だと思ってます。技術の向上もそうですし、ファンの皆さんと一緒に成長して、いろいろ発見できるアーティストになりたいので、今は種をまく時期かな。何年かして曲数も増えたら、どこの会場でライブをやりたいとか欲も出てくると思いますけど、あまり先のことを考えすぎないタイプなので。目の前のことを一つ一つ大切にやっていきます」

4:音楽への取り組みについて

―アーティストデビューが決まってから、気持ちや生活面で変わったことはありますか?
【佐藤さん】「そんなに大きく変わってはいませんけど、周りの音楽活動をしている役者さんに『レコーディングのときにどんなことをしてますか?』と聴いたり、歌に関して自分なりにいろいろ研究してます」
―何か参考になることは見つかりました?
【佐藤さん】「レコーディングする楽曲の素材を事前にいただいたときに何をするかという話で、『音を分解して聴くと曲の仕組みが分かる』とおっしゃる方がいました。カラオケヴァージョンでギターの音だけ、ドラムの音だけ単独で追い掛けて、たとえばドラムがどのタイミングでクラッシュを鳴らしてるのか分かると、声もそこで自然と負けないようにアタックを掛ける。音のムードによって、“じゃあ、オチサビは滑らかに”とか、そういうことが分かってくると教えてもらいました。なるほどと思って、今は移動中に音楽を聴くときに、楽器のどれかのラインを追いかけてみるとか、耳を鍛えながらやってます」
―音楽の聴き方が変わったと。
【佐藤さん】「やっぱり歌うことに意識を持っていくと、どうしたらもっと向上できるか、自分の中でいろいろ考えるのが大事かなと思って」

―ところで、季節はもうすぐ春ですが、時節的に何か楽しみなことはありますか?
【佐藤さん】「暖かくなってお花見ができたり、誕生日もあるので、そういうのが楽しいのと、春独特の何か始まりそうな空気感は良いですね。花粉がちょっと苦手ですけど(笑)」
―花見は毎年してるんですか?
【佐藤さん】「シートを広げて、お弁当を持って…という感じではないですけど、近くの公園とか、友達とちょっと遠出して、ベンチで桜を見ながらお菓子を食べたり、写真を撮ったりはしてます。ちっちゃい楽しみ方ですけど、今年もどこかで桜を見られたらいいなと思ってます」


TEXT/斉藤貴志

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