だれも覚えていないあの桟橋に
まだ灯りが点っていた頃のこと
だれも覚えていないあの桟橋で
いつもかくれて逢っていた二人のこと
何もない二人は与えあえる物もなく
何もない二人は夢の話だけをした
もうあの桟橋に灯りは点らない
ただ鉄条網が寒く光るだけ
だれも覚えていないあの桟橋は
きれいなビルになるらしい
星にたとえて名前つけた夏の日
夜の長さが変わるのを待てない秋の日
冷えた指先キスで暖めた冬の日
似合わない互いのスーツ笑った春の日
無邪気だったあたしはあいつだけのものだった
無邪気だったあいつはあたしだけのものだった
もうあの桟橋に灯りは点らない
ただ潮風が置き去りのまま
だれも覚えていないあの桟橋に
もう灯りは点らない
もうあの桟橋に灯りは点らない
ただ潮風だけが置き去りのまま
だれも覚えていないあの桟橋は
きれいなビルになるらしい
もう桟橋に灯りは点らない の 歌詞
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