NEWS

ニュース

ニュース一覧

シリーズ13作目・斬劇『戦国BASARA』メインキャスト発表

2017/02/28 14:16

シリーズ13作目・斬劇『戦国BASARA』キャスト発表  8月に東京・大阪で上演予定のシリーズ13作目、『斬劇「戦国BASARA」小田原征伐』のキャストが発表された。伊達政宗役の眞嶋秀斗、真田幸村役の松村龍之介、徳川家康役の中尾拳也、石田三成役の沖野晃司ら、前作から引き続き出演するメインキャストに、新キャストを加え、満足度の高かった前作を超える作品を目指す。

 前作からは、椎名鯛造(猿飛佐助)、白又敦(長曾我部元親)、伊藤裕一(黒田官兵衛)、末野卓磨(風魔小太郎)、大山将司(大谷吉継)。前作で映像出演だった片倉小十郎役の井上正大や、毛利元就役に3作品ぶりとなる小谷嘉一の出演も決定。元就は『刀剣乱舞』などに出演している健人とWキャストとなる。

 新キャストは、北条氏政役にミュージカル『黒執事』などの寺山武志。舞台シリーズ初登場の新キャラクター・山中鹿之介役に、ミュージカル『忍たま乱太郎』などの橘龍丸の出演が発表された。

 今作の舞台は小田原城。斬劇の名前にふさわしい派手なアクションを盛り込み、ゲームの世界を再現したかのような映像を利用した舞台演出で盛り上げる。

“平成ライダー” 中村優一(左)と井上正大(右)がバディを組み舞台化『警視庁抜刀課 vol.1』 メインキャスト発表

2017/02/28 13:57

舞台『警視庁抜刀課vol.1』メインキャスト発表  『月刊バーズ』(幻冬舎)で連載中の漫画『警視庁抜刀課』(原作:斎藤岬)を、『仮面ライダー電王』の中村優一と『仮面ライダーディケイド』の井上正大の共演で舞台化する『警視庁抜刀課vol.1』の出演者が発表された。

 人を惑わす不思議な力を秘めた「憑き刀(つきがたな)」。それらを取り締まるため、警視庁に「銃刀特別対策課」、通称“抜刀課”が設立された。抜刀課の刑事にして剣士、「切通弥(きりどおし・わたる)」(中村)と「架光隼人(かけみつ・はやと)」(井上)の2人は、市民を守るために自ら刀を取り、憑き刀を巡って戦う。

 その2人と敵対するのは「源九郎義経」「武蔵坊弁慶」とお互いを呼び合う謎の人物たち。「義経」を演じるのは、『ミュージカル・テニスの王子様2ndシーズン』で青学・大石秀一郎を演じた山本一慶。義経に付き従う寡黙な大男「弁慶」は、『特捜戦隊デカレンジャー』でデカグリーンを演じた“特撮出身”の俳優、伊藤陽佑が演じる。

 切通と架光の後輩「兎茶護(うさ・まもり)」には、『舞台 あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』で姫宮桃李役などを演じ、「美人すぎる」「あまりにもかわいい。ほんとに男の子…?」と、中性的な魅力で一気に大ブレイクした星元裕月。

 「抜刀課」の紅一点である美女剣士「乾小町(いぬい・こまち)」は、ジャパンアクションエンタープライズ所属、スーパー戦隊シリーズや仮面ライダーシリーズでも活躍する本格アクション女優の藤木かおるが舞台でその本領を発揮する。

 同舞台では、『子連れ狼』『風林火山』など、1000を超える時代劇で刀を握ってきた時代劇の殺陣における第一人者・青木哲也氏を殺陣師として招き、斬り、斬られる本格殺陣アクションを観客の目の前で繰り出していく。

 5月26日〜6月4日、東京・渋谷のCBGKシブゲキ!!で上演。

料理を生披露した速水もこみち (C)ORICON NewS inc.

2017/02/28 13:13

速水もこみち、料理生披露も珍しく緊張?  俳優の速水もこみち(32)が28日、都内で行われた『にんべん アンバサダー』就任式に出席。同社の商品を使って、得意な料理を生披露した。

 日本テレビ系情報番組『ZIP!』(月〜金 前5:50〜8:00)の人気コーナー「MOCO'Sキッチン」などで料理の腕前は知られている速水だが、この日は大勢から見られて「緊張します」と苦笑。「だし香るガレット」を作っていると、「失敗じゃないですが、もう1回やっていいですか」と仕切り直す場面も。その後はさすがの手際の良さと“打点”の高さを見せていた。

 完成した料理を試食した「にんべん」の高津克幸社長は「バランスが良くて大変美味しい」と絶賛。速水もホワイトデーに作れる料理としておすすめし、「手作りっていうのが大事だと思います」とアピールしていた。

 にんべんホームページでは「速水もこみち×にんべん」特設ページを立ち上げ、3月1日からは商品を使用した速水によるオリジナルレシピを紹介する。

初の単独ライブを開催するサイクロンZ

2017/02/28 12:56

サイクロンZ、“サイクロンの日”に初単独ライブ決定  2009年『R-1ぐらんぷり』ファイナリストのピン芸人・サイクロンZが3月19日に東京・渋谷CYCLONEで初の単独ライブ『サイクロンZ 初単独BESTネタライブ ナンバーワンマン』を開催することが決定。日時、場所が全て“サイクロン”にちなんだイベントとなる。

 サイクロンはコンビ解散や事務所移籍を経て、今の“お悩み解決 前向き戦士!”というキャラに出会った。これを契機に2007年からサイクロンZを名乗り始める。改名から次第に売れ始め、2009年にはR-1で決勝に残るなど認知度も高まった。サイクロンは「その転機からちょうど今年で10年なので、その節目の年に初の単独ライブを絶対やろう! と前々から考えていました」と明かした。

 運命的な出会いも単独ライブ開催を後押しした。偶然、渋谷CYCLONEの前を通りかかったといい、「よし! ここだ! 今だ! やろう! と思いました」と振り返る。さらに「こだわりの3月19日、午後6時台開催、“サ(3)・イク(19))・ロン(6)”に開催するのも夢でしたので、この日に会場が取れた事も奇跡だと思っています!」と興奮気味。

 ネタも盛りだくさんだ。『R-1』や『爆笑レッドカーペット』で披露していた懐かしのネタから、最新のネタまで、余すことなく披露する。「二度と見ることができないネタもやります! なつかしのレアキャラも登場します! BESTネタと言っても、テレビでやっていないネタもありますし、ネタ自体をアップデートしていっているので、きっと新ネタのように新鮮に見ていただけると思います」とアピール。

 「海外のマジック大会で披露したマジックショーもやります! お笑い好きの方だけではなく、マジック好きの方にも楽しんでもらえると思います」とお笑いフリーク以外も満喫できる単独ライブになると熱弁。最後は「本当にこれを観なきゃ損だZ !!!!」と決めポーズで来場を呼びかけた。

歌謡曲番組の司会に意気込みを見せた島崎和歌子 (C)ORICON NewS inc.

2017/02/28 12:46

島崎和歌子、歌番組司会に意気込み お偉いさんにも強烈イジリ「ジジィじゃん!」  タレントの島崎和歌子(43)が28日、都内で行われたBS11チャンネルの4月期改編説明会にスペシャルゲストとして登壇。4月6日よりスタートする歌謡曲番組『あなたが出会った昭和の名曲』(毎週木曜 後8:00※初回は7:00から2時間SP)で司会を担当する島崎はTBSの長寿番組『オールスター感謝祭』などで培った対応力が試されるが、「生放送は得意な方。タレントさんの素顔がみられるのでその緊張感や本当の歌唱力も楽しみ」と胸を膨らませた。

 質疑応答では二木啓孝取締役編成局長が島崎に質問しようとすると「ジジィじゃん! 咳こんじゃって〜」といつも通りお偉いさんにも歯に衣着せぬ強烈イジリ。「アイドル歌手としてこの番組でも歌う予定はあるか?」と聞かれプロデューサーからは“白紙”とされたものの「冗談じゃないよ! でも視聴者の方からリクエストがあれば考えてくれますでしょ? 私はカラオケでワンコーラスでも大丈夫」とノリノリだった。

 またこの日はギター1本で全国のスナックを回る“平成のギター流し”おかゆが登場。番組でも生歌を毎回各地から中継するおかゆが島崎のリクエストで「かもめがんだ日」をその場で歌唱した。会場から拍手喝采を受けたおかゆの堂々たる歌声に島崎は「すばらしい! 私、ギター持っている人ってテツandトモしか知らなかったから!」と感激していた。

 開局10周年を迎える同局はキャッチコピーを『10年目を、みなさんと。11年目も、その先も。』と発表。4月期改編として午後8時からは紀行、音楽、歴史、午後9時からはニュース番組『報道ライブ INsideOUT』、午後10時からは趣味と娯楽ゾーン、午後11時以降はアニメ系のコンテンツを放送。各時間帯にターゲット世代を定めた“ゾーニング”で視聴者獲得を目指す。

清水富美加 (C)ORICON NewS inc.

2017/02/28 12:04

清水富美加が主演『笑う招き猫』予定通り放送&公開へ  宗教団体『幸福の科学』へ出家した清水富美加(22)が出演する、ドラマ・映画『笑う招き猫』の公式サイトが28日更新され「放送予定、公開予定に関しては、現状変更はございません」と発表した。

 サイトでは「この度は、キャストに関しての一連の報道を受け、ドラマ・映画『笑う招き猫』に関しまして大変ご心配をお掛けしております」の書き出しで「関係各所との協議を行い、ドラマ・映画『笑う招き猫』の放送予定、公開予定に関しては、現状変更はございません」と報告した。

 同作は、若手漫才コンビ「アカコとヒトミ」がお笑いの世界で奮闘し、挫折しながらも固く結ばれた女の友情を糧に夢を追いかける物語。清水の“相方”を松井玲奈が演じる。

放送日と公開日は以下の通り

■ドラマ『笑う招き猫』(全4話)
MBS:3月19日スタート 毎週日曜深夜0時50分〜
ただし、初回は深夜1時5分〜(予定)
TBS:3月21日スタート 毎週火曜深夜1時28分〜
ただし、初回は深夜1時45分〜(予定)
※放送日時は編成の都合により変更の可能性があります。

■映画『笑う招き猫』
4月29日(土・祝)全国ロードショー

テレビ朝日系『金曜ナイトドラマ「奪い愛、冬」』(毎週金曜23:15より放送)より(C)テレビ朝日

2017/02/28 12:00

ドロ沼恋愛ドラマ『奪い愛、冬』、制作の舞台裏  強烈なキャラクター群で展開されるドロ沼恋愛ドラマとして注目の『金曜ナイトドラマ「奪い愛、冬」』(テレビ朝日系)。5分に1度は何かが起こるスピーディーな展開で、脚本を手がけるのは鈴木おさむ氏。同作は、F1層(20〜34歳までの女性)からも支持が厚いという。

■禁断の愛の物語にF1層も支持

 将来を誓い合った婚約者がありながら、かつて愛した元彼との再会により、揺らぎ迷う主人公――。金曜ナイトドラマの『奪い愛、冬』は、そんな王道メロドラマ的な設定を踏襲しつつも、スピーディーな物語展開と強烈なキャラクター群で展開するノンストップ恋愛ドラマを成立させている。プロデューサーの川島誠史氏(テレビ朝日 総合編成局 ドラマ制作部)は昨年、話題となったドラマ『不機嫌な果実』に携わった。

 「世間では「逃げ恥」的なピュアな恋愛ものが話題ですが、ドロドロした不倫や恋愛を描くドラマにも普遍的なニーズがあります。そう再確認できたのが『不機嫌な果実』で、意外にF1層の支持も高かった。自分ではなかなか実行できないような禁断の愛の物語も、ある種のファンタジーとしてF1層が疑似体験できたのではと思います」

 その『不機嫌な果実』では、次々に話が展開するスピード感も話題の要因だったと分析。『奪い愛〜』で鈴木おさむ氏を脚本家として起用したのは、その尽きぬアイデアと強靭な構成力に期待してのことだという。

 「ずっとエンタメのど真ん中を走ってきた方で、何より構成を立てるプロフェッショナル。5分に一度は何か視聴者が驚かされるような、反応するポイントが欲しいという要望にも、むしろ面白がって対応してくださっています。とにかくアイデアマンですから、出し惜しみせずに出来事をポンポン起こす。煮詰まりがちな台本の打ち合わせも、鈴木さんの場合はとてもスムーズで驚きます」

 倉科カナ演じる主人公の婚約者・三浦翔平は、ドラマ開幕の当初はキラキラしたパブリックイメージ通りなのだが、次第に狂気のボルテージを上げていく。主人公の同僚役で危ないオーラを発散する秋元才加や、笑顔が美しいだけに底意地の悪さが際立つ婚約者の母・榊原郁恵など、次に何を起こすかわからないスリリングなキャラクター揃いだ。しかし第1話から圧倒的な怪演で楽しませてくれるのは、主人公の元カレ・大谷亮平の妻を演じる水野美紀だ。

 「水野さんにしか出せない存在感と、あの極端な役をコメディにならないギリギリのところで成立させる技量には、凄みを感じます。三浦さんの場合は、イメージの殻を破って驚かせたいというギャップ狙いがありました。嫌われることを恐れず演じてくれる榊原さんや秋元さんの潔い演技にも助けられていますね。倉科さん、大谷さん演じる“まともな人”の安定感と、いわば“振り切った人”とのバランスには、特に神経を使ったキャスティングになっています」

■SNSや告知動画にも注力、使えるメディアは最大限利用

 F1層に向けたアピールとして、公式Twitterでの放送中のリアルタイムツイートや、YouTubeへのみどころ動画配信。さらにAbemaTVでは、キャストの1人であるダレノガレ明美を起用したスピンオフ生ドラマ『もうちょい、奪い愛 with 生ドラマ』や三浦翔平による放送前の解説コンテンツ『もうすぐ、奪い愛』なども展開した。

 「もちろん、放映中はドラマだけに集中してほしいという考え方もあることは承知の上です。あくまで20代、30代といった多メディアに慣れている人たちへの導線で、金曜ナイトドラマ枠とSNSや動画配信との親和性が高いなら、最大限に利用したいと思っています。僕はドラマを通してエンタテインメント体験を作っていると考えていますので、視聴者に楽しんでもらえたらそれでいいと思います」

 川島氏は、入社当時からドラマ制作を志望していたという。

 「思えば、ジェットコースタードラマと呼ばれた『もう誰も愛さない』という作品が大好きでした。フォーマットこそ変わっても、驚きも泣きも笑いも凝縮された、劇的な展開がどんどん起こるエンタメ性の高い、アトラクションのような内容。そんなドラマのニーズは今も変わらないと感じますね」

(文/及川望)

(コンフィデンス 17年2月27日号掲載)

荻上直子監督(写真:草刈雅之)

2017/02/28 12:00

荻上直子監督、5年ぶり新作での挑戦「もう“癒し系”と呼ばれたくない」  『かもめ食堂』や『めがね』などのヒット作で知られる、荻上直子監督の5年ぶりの新作『彼らが本気で編むときは、』が、2月25日より公開された。今作は、生田斗真演じるトランスジェンダーの主人公・リンコを中心に、新しい家族の形を描いた人間ドラマ。国内はもちろん、海外の映画賞でも高評価を得る荻上監督が、第2章スタートの狼煙を上げる意欲作だ。この制作過程では、自身のプライベートでの環境の変化もさることながら、作り手にとって生きづらくなった日本映画界の現状を、身をもって痛感したという。今作にかける思いを聞いた。

■オリジナル脚本で映画を撮ることの難しさを実感

――5年ぶりの新作『彼らが本気で編むときは、』、素晴らしい作品でした。まず、制作の経緯から伺えますか?
【荻上直子】 2度のアメリカ留学がきっかけになっています。アメリカには、ゲイやレズビアン、トランスジェンダーが普通にいて、友人にも多かった。でも、日本ではなぜか彼らが見えてこない、出会えない。そのことにずっと違和感を覚えていたんです。

――その違和感が、作品を作るきっかけとなったのですね。
【荻上】 ある日、たまたま新聞でトランスジェンダーのお母さんが彼女のために“ニセ乳”を作ったという記事を読んで、それがきっかけとなり作品へと膨らんでいきました。脚本を書く時は感覚的に進めていることが多く、理屈や計算では考えていません。この作品の場合は、まずトランスジェンダーを主人公にすると決めて、どういう風にいこうかを考えました。そのうちに子どもを絡めることを思いつき、始まりと終わりを決めてどんどん書き進めていきました。子どもは、偏見や差別といった壁を一気に超えていける存在ですから。

――パンフレットに書かれていた監督のメッセージを読むと、何かに“憤っている”印象を受けたのですが、それはLGBT の理解に欠ける社会に対しての怒りなのでしょうか。
【荻上】 いえ、社会に対してではありません。憤っていたのは前作『レンタネコ』(12年)以降の5年間、作品が作れなかった自分の状況です。書いても、書いても制作が実現しなかった状況に対しては腹が立ちました。単に脚本が面白くなかったのかもしれませんし、制作が決まりかけてもささいな意見の相違で流れてしまったこともありました。でも、何よりもオリジナルストーリーであることがリスクと受け取られることが多く、オリジナルで映画を成立させることの難しさを肌で感じました。

――最近の日本映画界は、オリジナルよりも世間の認知度の高い題材を偏重する傾向にありますからね。
【荻上】 10年前なら出資してくれた先も今回は叶わなかったり、プロデューサーはかなり苦労していました。

――それは題材の問題ですか? あるいはオリジナルが問題なのですか?
【荻上】 今回はどちらもあったでしょうね。だから、失敗したら二度と監督はできないと覚悟して今作に臨みました。この映画をヒットさせることで、オリジナルでも十分に勝負できることを証明したいです。

――そんな状況下での映画作りは、プレッシャーも大きかったのではないでしょうか?
【荻上】 それはあまり感じませんでした。もともと私はエゴイストですし(笑)、この5年間でいい意味での“変化”もありましたから。

――どのように変わったのですか?
【荻上】 気付いたら私は歳をとっていたのです(笑)。スタッフも役者さんも私よりも年下の人が多くなり、威張るわけではないですが、自分のやりたいことを遠慮なしに言えるようになりました。意思表示を明確にできるようになったのは大きいです。

■生田斗真とは、意見をぶつけ合いながら役を完成させていった

――『かもめ食堂』のころより、ありのままに生きる女性を称える題材で、マジョリティの中のマイノリティをモチーフに描かれてきましたね。
【荻上】 そのモチーフは今も変わっていないつもりです。変わったのは私の環境が変わったことですね。子どもができて、以前なら1日中映画のことだけを考えて生きてきましたが、今は子どものための時間もあるので、毎日、集中力が試されています。その環境の違いが作品に表れるようになりました。より題材と真剣に向き合うようになった感じです。

――今作ではこれまでと比べ印象がガラリと変わりました。それは、セクシュアル・マイノリティを“拒否する人”のこともリアルに浮き彫りにしたことが大きいように感じます。
【荻上】 実際にセクシュアル・マイノリティの存在を許せない人は、アメリカにも日本にも確実にいます。宗教的問題として許せない、あるいは生理的に不快という人もいるでしょう。でも、そうした人たちも、一方で子どもを愛し、家族を大切に考えているのです。マイノリティだけしか登場しない作品だとファンタジーになってしまいます。私はマイノリティを排除する人間も普通の人間であることを描きたかったのです。

――今作は、生田斗真さんをはじめ、その恋人でマキオ役の桐谷健太さんなど、キャスティングもとても素晴らしかったですね。
【荻上】 絶対断られるだろうと思いつつ、生田さんに依頼したらすんなり引き受けてくださって。彼を軸にキャスティングしていきました。

――生田さんとは、一緒になって役を作り上げていったそうですね。
【荻上】 撮影の3ヶ月前から撮影直前まで、スタイリスト、へアメイクさんたちと、生田さんのイメージ作りに熱中しました。また、所作指導の先生にもお願いして、立ち居振る舞いをしっかりトレーニングしてもらったので、少しずつヒロインのかたちが出来上がっていきました。生田さんが役に迷いを感じているのでは?と感じた時には、思い切って食事に誘ってお互いに思うところをぶつけ合う機会を設けました。絶対に成功させたいという思いから、今回は遠慮なしに、ガンガン要求しようと決めていましたから。次の撮影の時、生田さんが完璧に役になりきっているところを見て、さすがだなと感心しましたし、攻めの姿勢を貫いて良かったと思いました。

――子役の柿原りんかさんの存在感も見事でした。
【荻上】 オーディションでイメージの子を見つけるまで粘って、最後の方で見出した子です。頭に浮かべていたのは『ユリイカ』に出演した時の宮?あおいさんのイメージ。10年後に大人の女優として大成しそうな子を選ぶよう心がけました。自由に振る舞わせ、ちょっと役に慣れすぎると注意する程度でしたね。大人の俳優と同じ態度で接しても、ちゃんと理解ができる子でした。

――この作品を「第2章の始まり」と掲げておられますが、監督の新たなイメージとはどんなものですか?
【荻上】 常に頭を悩ませています。ただ、描いている世界は同じでも、世界観が広がっていけばいいとは考えています。いつまでも癒し系、と呼ばれたくありませんしね。いい加減、次のヒット作を早く生まないと、一生言われそうなので。世の中が移り変わっていくのに、自分のイメージが変わらないのはどうだろう。『かもめ食堂』のような作品を楽しみにしている方がいるといっても、監督としてはどんどん新しいものに挑戦していきたいと思っています。

■荻上直子(おぎがみなおこ)
自身で脚本を手がける監督。20代のころアメリカ留学によって映画を学び、03年に『バーバー吉野』で長編映画劇場デビュー。その後、『かもめ食堂』(06)のヒットで名を馳せるとともに、日本映画の新しいジャンルを確立する。『彼らが本気で編むときは、』は、2月9日(現地時間)より開催された「第67回ベルリン国際映画祭」で、日本映画として初めて「テディ審査員特別賞」を受賞した。

(文:稲田隆紀)

(コンフィデンス 17年2月27日号掲載)

Suchmosの1年6ヶ月ぶりのニューアルバム『THE KIDS』は、発売3週で累積10.7万枚を記録した(2/20付)

2017/02/28 12:00

Suchmosのヒットから考察する、“次世代シティ・ポップ”シーンの形成  アルバム『THE KIDS』(1月25日発売)のヒットで注目のSuchmos。90年代半ばの渋谷系ブームを図らずもけん引することとなった雑誌『バァフアウト!』を92年に立ち上げ、今なお第一線で若き才能と接する機会も多い山崎二郎氏(ブラウンズブックス 代表取締役 『バァフアウト!』編集長)には、Suchmosはどのような存在として見えているのだろうか。

■「本当に推したい」現場の熱量が繋げたヒット

 ホンダ「VEZEL」のCMで一気に注目を集め、アルバム『THE KIDS』がヒットを記録しているSuchmos。彼らの洗練された堅牢なサウンドは、ロックやジャズなど安易なカテゴライズには収まりきらない重層的なものであり、かなりの通好みともいえる。このヒットの背景には、まずリスナーの層の厚さがあると山崎二郎氏は指摘する。

 「ここまでの彼らの地道なライブ活動や作品発表などの蓄積があったことは確かです。知る人ぞ知る注目バンドとしての素地がありつつ、CMの大量投下によって一気に認知が広がりました。非常にキャッチーで高品質な楽曲と映像のタイアップによって、幅広い層に全国区でリーチできたと思います。年齢の高い層にとっては、おしゃれでどこか懐かしい耳触りをもった完璧なドライヴィング・ミュージック。でも歌詞をよく聴くと、そこには現代を生きる新しい世代ならではの等身大の視点やメッセージ性が込められていて、若いリスナーにとっては、そこも大きな魅力になっているのでしょう」(山崎氏/以下同)

 自分たちと地続きのリアルな価値観を持った、憧れの対象としての存在感ということだろうか。

 「簡単にいえば、かっこいいんですよ。特にボーカルのYONCEさんは、ファッションアイコンとしての佇まいがありますし、バンド全体も、自分たちのスタイルで好きなことをひたすら実践して楽しむという姿勢が支持されているのではないでしょうか。生まれ育った土地で気の合う仲間と集まって好きなことを楽しむのが今の若者のリアルだとして、その感覚を共有できることが信用に繋がっていたら素晴らしいですね」

■SNSですぐに繋がり合える、2010年代ならではのシーン

 一方、Suchmosは同世代の他バンドらとともに「次世代シティ・ポップ」などと一括りで話題とされる傾向もある。かつて「渋谷系」と呼ばれたブームのように、彼らを中心にしたある種のシーンが形成されようとしているのだろうか。

 「1つのシーンが成長していくには、わかりやすいアイコンが重要ですよね。90年代のオリジナル・ラヴの田島貴男さんや小沢健二さん、小山田圭吾さんがそうだったように、一般的な認知でもセールスでも、頭1つ抜けた存在。そういう意味では、Suchmosがその役割を果たす可能性、期待があります。音楽でもファッションでも20年周期で繰り返すといわれますが、70年代のシティ・ポップから20年経って、90年代に渋谷系が来て、また20年経った今、新しい世代の感覚による新しい東京発の“街の音楽”が鳴り響いたら、これ以上ない素晴らしいことだと思います。90年代はネットやSNSがなかったので、実際に渋谷という街に集まって想いを分かち合いましたが、SNSですぐに共通の感覚が繋がり合える2010年代ならではのシーン。ついそんなことを夢想します」

 渋谷系の時代とは異なり、CDショップやライブハウスといった特定の場を経由せず、SNSなどで情報が拡散・共有されることもある現代。自然発生的な口コミが改めて底力を発揮している。

 「とはいえ、リアルな場の重要度も決して低くなったわけではありません。WEB上のインフルエンサーや、影響力のあるメディアも大事ですが、CDショップのバイヤーが本当に熱量をもって推したいアーティストが現れた、というのは現場に行くとわかります。これこそ推したい、という原点、基本に気付かされます。同時に、奇をてらわずに良い音楽を作れば、小手先のマーケティングやギミックなどなくても、きちんと届くという光景を見せてくれました。これは、宇多田ヒカルさんの最新作のヒットにも共通する1つの証明でもあり、希望だと感じています」

(文/及川望)

(コンフィデンス 17年2月20日号掲載)

『キャプテン翼』が舞台化決定 (C)高橋陽一/集英社 (C)超体感ステージ「キャプテン翼」製作委員会

2017/02/28 12:00

サッカー漫画の名作『キャプテン翼』が初の舞台化「五感で楽しめる舞台を」  連載開始から30年以上が経つ今もなお多くのファンに愛され続け、国内外のプロサッカー選手たちに影響を与えた高橋陽一氏による名作漫画『キャプテン翼』の舞台化が決定した。東京・Zepp ブルーシアター六本木にて8月18日から9月3日(全23回公演予定)で上演する。

 同作は1981年から『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載され、「ボールはトモダチ」が信条の主人公・大空翼が、小学生全国大会、中学生全国大会、ジュニアユース大会での戦い、最後は翼がブラジルへ旅立つまでが描かれる。試合などを通じて出会う個性豊かなライバルたちや、“オーバヘッドキック”“ドライブシュート”“スカイラブハリケーン”などの数々のプレーが当時話題となった。その後も、成長した翼が国内外のリーグに所属し、新たなライバルたちと出会い活躍する続編も展開された。

 舞台では、漫画でおなじみの“神技”が連発するシーンは、ダンスやマーシャルアーツ、イリュージョン、デジタルと身体能力を掛け合わせ、ダイナミックに描く。総合演出は演出家・振付家・ダンスパフォーマーとして世界で活躍しているEBIKEN(蛯名健一)が担当し、脚本・演出アドバイザーとして同じく世界的ダンスパフォーマンスグループenraのメンバーである加世田剛氏、振付は松永一哉氏が参加する。

 28日時点での発表ではタイトルは『超体感ステージ「キャプテン翼」』。「演劇では初の導入となる最新のデジタル技術を導入し、五感で楽しめる舞台をお届けします」と期待を煽り、キャストなどの詳細は後日発表としている。