四肢を自由に動かせられたなら
蠢く黒体(こくたい)を制したい
鼓動を感じられている今は
毒と共存する選択のみ

人はこんなにも常に非力で
助け無しで立つことも出来ず

脳裏に浮かぶ言葉は一つ
ただ「生きる」

その眼は何を映し、どちらの涙を流す?
その唇(くち)は何を喰らい、どのように味わう?
刺激を聴きながらでも空気を肺に届ける

千切れそうな躰の精悍
手にした砂漏(さろう)の音(ね)は鮮烈
現実と向き合うことで

実を得られるように砕身(さいしん)
求められるものに邁進
叫び応え

交わっていく すべての遺伝子(いと)が一つに

その手は何を欲しがり、どのように手に入れる?
その脚でどこを目指し、地を蹴り上げて走る?
意思を強く心に刻み 光の鍵となれ