1. 凍(こご)えた並木(なみき)の下 あなたに初めて会った
あなたをあきれさせる生意気(なまいき)な口をきいた
嵐に折られかけた あなたの日々を見てた
私はいたわりもせず 薄情(はくじょう)に離れていた
わざとよ 心の中で波が騒いでたから
わざとよ あなたの傍(そば)にいるべき人を知ってたから
十年は長い月日か 十年は短い日々か
恋する者には 無(な)きにひとしい
想(おも)いだけが ただ咲いていた

2. 並木(なみ)は枝を伸ばし 緑のトンネルになった
二人でいると聞いてたあなたに 再び出会った
本当よ 二人のこと遠くで安心してたのに
ずいぶん前からまさか あなたが孤独(こどく)だったなんて
十年は長い月日か 十年は短い日々か
恋する者には 無(な)きにひとしい
想(おも)いだけが ただ咲いていた

3. 枯葉(かれは)の並木(なみき)の下 あなたを祝っている
すさんだ日々を支えた新しい彼女を 褒(ほ)めている
本当ね 十年なんてほんのひとつ 恋ひとつぶんね
ふざけてあなたが肩を抱いてくれたから もういいよ
十年は長い月日か 十年は短い日々か
恋する者には 無(な)きにひとしい
想(おも)いだけが ただ咲いている
十年は長い月日か 十年は短い日々か な
恋する者には 無(な)きにひとしい
想(おも)いだけが ただ咲いている