あなたがいなくても
夜明けが暗くても
確かに世界は周るんだけど
これから開こうとしていた
黒き、瞳は
あなたの歌を待っていた

いちばんかけてもらいたかった言葉を
いちばん大好きな人にかけてあげればいい
ただ、それだけ

「愛してほしい」「アイシテホシイ」「あいしてほしい」
あなたの声が聞こえる
私はただそれに耳をすます
愛します アイシマス あいしています

どんなに面影を
探し続けても
はるかな過去、は
さも merry-go-round

漂えば溺れるだけ
だから
今だけは自分を生きて欲しい
たった 10cm の隙間にも
見ず知らずの希望が光って
揺れているのならば
足りないのは
「よく頑張ったね よく頑張ったね よく頑張ったね」
あなたに声は届く?
私はただ胸に手を当てる
大丈夫 大丈夫 大丈夫だよ

どのビルもXmastreeみたいに飾られて綺麗
キベラスラムにいた黒人の少年も
ツンザ村で泣いていた村長も
香港のトランスジェンダーも
サパティスタの平和主義者も
25時にトー横を彷徨ってるあの娘も
キリングフィールドで立ちすくんだ私と同じ

心配で
心配でしんぱいでシンパイで
雨の雫のように想ってます
朝4時の新聞配達のエンジン音が
この道を抜けてあなたの街を通るころ
愛してほしい
あなたの声が聞こえる
私はただ、いつも、耳をすます
愛しています

あなたがいなくても 愛に満ちる身体 あなたが生きているからだ