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『ゲゲゲの鬼太郎』第21話先行カット (C)水木プロ・フジテレビ・東映アニメーション

2018/08/18 10:00

声優・吉田小南美&田村奈央『ゲゲゲの鬼太郎』第21話に出演 先行カットも公開  フジテレビ系で現在放送中のアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』第6期(毎週日曜 前9:00)の第21話に、『ぼのぼの』のシマリスくん役などで知られる吉田小南美と『HUGっと!プリキュア』キュアマシェリ役の田村奈央が出演することが18日、わかった。あわせて、先行カットも公開された。

 第21話「炎上! たくろう火の孤独」は、触れるものを燃やしてしまうため人や妖怪さえも避けて暮らしている妖怪「たくろう火」に、ねずみ男が近づき人間たちのために働こうともちかける物語。孤独なたくろう火は感激し、協力したねずみ男プロデュースのアトラクション「ビビビファイヤー」は大人気となる。たくろう火は、夜の間は決して部屋から出ないよう命じられていたが、ある晩、退屈に耐えきれずつい外へ出てしまう。そこで不思議なロボット・ピグと出会い、意気投合し、友情を深めていく。

 たくろう火役を吉田、ピグ役を田村が担当。公開された先行カットでは、たくろう火が鬼太郎とねこ娘、ねずみ男と会話する様子や、ピグとダンスする姿が描かれている。

アニメ『聖闘士星矢 セインティア翔』キービジュアル (C)車田正美・久織ちまき/秋田書店・東映アニメーション

2018/08/18 09:00

アニメ『聖闘士星矢 セインティア翔』12月配信予定 出演は鈴木愛奈、M・A・Oら  人気アニメ『聖闘士星矢』シリーズ最新作の『聖闘士星矢 セインティア翔』が、ANIMAX on PlayStation(R)にて12月に配信予定となり、キャスト陣も公開された。出演する鈴木愛奈、M・A・O水瀬いのり中島愛、漫画原作の久織ちまき氏からコメントが寄せられた。

 同作は、アテナを護る特別な聖闘士(セイント)・聖闘少女(セインティア)たちの運命の物語。聖闘士星矢の新プロジェクトとして、2016年にアニメ化を発表した。待望の続報として配信が決まり、公式サイトの立ち上げとともに新たなビジュアルも解禁され。聖闘少女以外に黄金聖闘士の面々が描かれている。

■キャスト陣からのコメント

【鈴木愛奈】翔子役
「聖闘士星矢」という長年愛され続けている作品に関連した作品が『セインティア翔』で、私は主人公である翔子をドラマCDの時から継続でアニメでも声優をつとめさせていただけるというのは本当に驚きであり、とてもうれしい気持ちでいっぱいです! 私が声優をやらせていただいて初めて主人公をやらせていただいたのが翔子だったので、たくさんの想い入れもあり、精一杯翔子と一緒に駆け抜けていきます!!

【M・A・O】響子役
ドラマCDに続き、今回のアニメでも響子役として出演させていただけると伺って、本当にうれしかったです。それぞれのキャラクターが、アニメではどのように描かれていくのか、今からとても楽しみです。

【水瀬いのり】沙織役
「聖闘士星矢」自体は世代ではないのですが、タイトルはもちろんその熱量も知っていたので、聖闘士が女の子たちに!?ということで、どんな風になるのか! と期待とワクワクでいっぱいでした!

中島愛】美衣役
長きにわたり愛され続けている「聖闘士星矢」、そしてその歴史と繋がりながら新しく描かれている『セインティア翔』。参加させていただきとてもうれしく、光栄です。

■久織ちまき氏からのコメント
車田先生の創り上げた「聖闘士星矢」という大宇宙の片隅に、「アテナを護る少女たち」という新しい可能性の星々の光を加える事が『セインティア翔』のコンセプトでした。この上ない大幸運に恵まれアニメ化していただいたことで、より多くの方に「聖闘士星矢」の魅力を伝え、再発見していただくきっかけになればと願っています。たくさんのプロの方々によって新たな命を吹きこまれた翔子達と原作キャラたちの映像、とても楽しみにしています!!

8月18日放送、カンテレ『おかべろ 夏スペシャル』未公開トーク17連発&BBQコーナーでは“ワンランク上”の料理に仕上がるテクニックを紹介(C)カンテレ

2018/08/18 08:44

岡村隆史、たけだバーベキュー直伝“モテるチーズ術”を実践  カンテレで18日放送される『おかべろ』(後2:27〜3:57)は、未公開トーク17連発&BBQスペシャルの内容の90分「夏スペシャル」(21日放送の関東地区は矢野・兵動のゲスト回の再放送)。BBQゲストとして、ダレノガレ明美、ガンバレルーヤ、たけだバーベキューが出演する。

 番組は、テレビ局近くのダイニングバーを舞台に、常連客のナインティナイン・岡村隆史と店主のロンドンブーツ1号2号田村亮が、有名人から“ここだけ”の話を引き出すトークバラエティー。

 今回、登場するトークゲストは、オアシズ、森昌子千鳥、木下優樹菜、梅沢富美男、中川家、ハイヒールリンゴ、西川きよし&西川忠志、海原やすよ ともこ、生田斗真&ふぉ〜ゆ〜、 本田望結&紗来、松本幸四郎、尾上松也、出川哲朗、藤田紀子、佐々木健介&北斗晶、木梨憲武、山村紅葉、久本雅美、加藤一二三、永野芽郁&水川あさみ、志尊淳の17組。

 オアシズがゲストとして登場した日は、『めちゃめちゃイケてる!?』(フジテレビ)最終回の2ヶ月後だったが、オアシズは「岡村さんの顔色が良くなった」と指摘。岡村も「火曜日に休みができて釣りにいけるようになったから」と話し、「女子メンバーに囲まれる濱口(優)がうらやましかった」と『めちゃイケ』の裏側を振り返っていた。

 大阪から東京へ進出し、今や飛ぶ鳥を落とす勢いの千鳥も「まだまだ37歳で駆けずりまわって8本撮りのロケに行っている」と話し、岡村とともに「売れるとはなんぞや…」と語り合うシーンを公開。そのほか、藤田紀子が「13年間話していない」という、息子・貴乃花への思いを涙ながらに語る場面も。木梨憲武の隣人がきっかけとなって新たな企画が始動するなど、通常の30分枠では収まりきらなかった未公開トークを放送する。

 BBQパートでは、ダレノガレ&ガンバレルーヤとともに、バーベキューを決行。強力な助っ人・たけだバーベキュー直伝の簡単なひと手間を加えるだけで“ワンランク上”の料理に仕上がるテクニックを紹介する。「ラムラックのハーブグリル」「豚ロースのトマト煮込み」、さらに、たけだバーベキューから「男の料理はセクシーに」と、“モテるチーズ術”を教わった岡村がさっそく実践する。

 料理が進むと、前回出演時には「まったくしゃべらなかった」と自覚するダレノガレが、プライベート事情を激白。おいしそうなデザートを手土産として差し入れ、「これは何人の男が食べたんや」と亮に突っ込まれると、「数々の…」と恥ずかしそうに答える。一方、ガンバレルーヤのよしこからも差し入れが。「父親から受け継がれたマインドを元に作りました」というカレーを食べ、一同の反応は?

 バーベキュー後、ダレノガレは「今回のバーベキューロケ、楽しかったです! 皆でわいわいやって、力を合わせて…。バーベキューって、誰かが焼いて、他の人は待っている、ということが多いですが、皆で作ると楽しいなと思いました! 岡村さんについても、トリュフ塩をかけるところのかわいい一面も含め、お茶目なところが見られてよかったです」と、コメント。

 ガンバレルーヤのよしこは「岡村さんと、こうしてきっちりと絡んだのは、東京に来てから初めてだったのですが、すごく優しいなと思いました。出来上がって取り分けて、盛り付けまで考えて…本当に少年のような人でした。ダレノガレさんが美味しいお料理を作って来られて、好印象だったので、私も今後は(ダレノガレさんのような)キラキラしたものを作りたいなと思いました。次に呼んでもらえたら似顔絵クッキーを作ります!」。

 まひる「今日は“ワンランク上のバーベキュー”ということだったので、私のせいでマズくなったら…と思うと、緊張しちゃいました。でも、こんな都会でのバーベキュー、THE東京!って感じですよね。東京に来て1年が経つんですけど、初めてやっと東京っぽいことをしました。番組を見て、“ワンランク上”を目指してほしいです!」と、話していた。

■放送日時
関西地区:8月18日 後2:27〜3:57
関東地区:8月21日 深0:25〜0:55※「矢野・兵動」ゲスト回の再放送

孫たちに歌をせがまれ、弾き語りをする仙吉じいちゃん(中村雅俊) 連続テレビ小説『半分、青い。』(C)NHK

2018/08/18 08:40

朝ドラ『半分、青い。』中村雅俊の“イケてる好々爺” 新たなおじいちゃん像を開拓  視聴率20%台をキープし、好調のNHK朝ドラ『半分、青い。』。30代を迎えた主人公・鈴愛(永野芽郁)は“夢を諦めきれない”夫・涼次(間宮祥太朗)と離婚。シングルマザーとなって、家業の食堂で2号店を開こうという展開。ストーリーもいよいよ最終コーナーへと突入という感がある。常に七転八倒の人生を送る鈴愛だが、そんな彼女をいつでも優しく見守っていたのが楡野家長老・仙吉(中村雅俊)だ。重要なタイミングで仙吉はフォークギターの弾き語りで鈴愛を温かく包んだ。SNS上では「こんなオシャレなお爺さんいるかい?」と話題に。先日の放送で残念ながら88歳で永眠となったが、これまでの“祖父イメージ”を払拭する、新たなおじいちゃん像を形成したと称賛されている。

■若かりし頃は“イケメン”枠の大筆頭だった中村雅俊

 中村演じる“仙吉”はストーリー上では80代のおじいちゃん。ひ孫もできた設定だ。中村本人は67歳であり、老ける特殊メイクで臨んでいる。まだまだ若々しく見えるがプライベートでは孫もおり、そういった意味ではリアルに“おじいちゃん”であるとも言える。

 中村がテレビで脚光を浴びたのは、74年のドラマ『われら青春!』(日本テレビ系)。主役に抜擢され、その人気は一躍全国区となった。その後、76年『俺たちの勲章』、78年『ゆうひが丘の総理大臣』(ともに日テレ系)に出演したほか、刑事役や熱血漢な役どころなどを好演。今の“イケメン枠”ともいえる青春ドラマの象徴的存在に。また91年には『結婚の理想と現実』(フジテレビ系)などで良き夫、良きお父さん役を。映画『夜逃げ屋本舗』(92年〜)では情にもろい二枚目役を演じるなど、年齢に見合った役柄を次々とものにしていった。

 「中村さんを語る上で忘れてはいけないのが、彼がミュージシャンの顔も持つこと」と話すのはメディア研究家の衣輪晋一氏。「『われら青春!』の挿入歌である『ふれあい』は100万枚のミリオンセラーに。ほか桑田佳祐さんが作詞作曲を務めた『恋人も濡れる街角』などを引っさげ、毎年全国でコンサートを開催、彼の歌はカラオケでも、今も根強い人気を誇っています。年齢を重ね、おじいちゃん役が板についてきたところでもって、ミュージシャンとしての技量もあるがゆえに、歌う好々爺=仙吉じいちゃんの役柄がこの上なくマッチするのでしょう」(同氏)

■ギター弾き語りのおじいちゃん? 従来のイメージから飛び出した新たな「おじいちゃん像」

 そんな中村演じる仙吉がSNS上でも人気だ。仙吉は劇中で、70年代に発表され、後に合唱曲として教科書にも掲載された「あの素晴しい愛をもう一度」をギターで弾き語った。鈴愛の就職が決まり、梟町の仲間や家族と共にお祝い会をした4月28日放送回、漫画家となった鈴愛が自分の才能の限界に気づき、挫折した7月3日放送回、主人公の門出と挫折という両極のタイミングで、仙吉は孫にこの弾き語りを贈った。

 「SNSでは“歌に涙が出まくり”“生歌は心に染みた”“仙吉さんの歌のシーンに尽きる”などの絶賛が続出。15分しかない放送時間に、惜しみなくフルコーラスに近い状態で流された贅沢さもあり、視聴者には興味深く新鮮に映ったかもしれません。ですが同時に、“中村雅俊のおじいちゃん役はしっくりこない”の声も。これは、今までのドラマのおじいちゃん史でなかなかない光景であり、それ故、“安定”のホームドラマを求める人には違和感があるのではないか」(衣輪氏)

 確かに同・朝ドラ『ひよっこ』の古谷一行、また『過保護のカホコ』(日テレ系)の「おじいちゃん」こと平泉成、「じいじ」こと西岡徳馬など、昨今のドラマを見ても、寡黙だったり、かまってほしいが故にわがままになったりといった、いわゆるこれまでのおじいちゃん像が描かれている。ほかホームドラマのおじいちゃんと言えば、頑固一徹、厳格な人というキャラ設定も定番。「ドラマファンが求めるステレオタイプな“おじいちゃん像”が描かれてきたと言えます」(同氏)

■シニアも世代交代 “カッコイイおじいちゃん”は今後も増加傾向?

 SNSではドラマ開始当初は、中村のおじちゃん役に違和感を抱く声が多かったが、弾き語り以降は、「こんなおじいちゃんが欲しい」という声に変わってきている。「威厳を振りまくわけではなく、常に孫の味方をする隠居したおじいちゃんを好演する中村さんの力量故でもありますが、フォークギター、そして70年代の文化というものが大きなポイント」と衣輪氏。

 「『水戸黄門』(TBS形)やテレ朝系の刑事ドラマに根強いファンがいるのを見ても分かる通り、ドラマファンには、“典型”を良しとし、それで安心する視聴者は多くいます。なので最初は違和感を覚えますが、ミュージシャン・中村さんのフォークギターによる弾き語りは、それだけでショー足りうる。テレビとは、そもそもが“テレビショー”なので、ショーとして成立していれば、新しいことをやっても受け入れられることが多い。好意的に受け止められた結果、仙吉は単に奇をてらった存在ではなく、“ちょっと枯れた感じとギターを弾くというアンバランスさがイケてる”と感じられ、今のSNSの盛り上がりがある」

 「70年代には学生運動は衰退しつつあり、日本万国博覧会が開催。ブルース・リーがブームとなり、欧米ではロックがポップミュージックの主流に。日本の音楽シーンでもプログレッシブ・ロック、グラムロック、ニューロマンティック、パンク・ロックが “最先端”とされた。音楽文化豊穣の時で、今の日本の若者カルチャーの基礎が築かれた時代とも言える。中村さんたちは当時のニュージェネレーションで、だが若者の多くは貧しかった。そんな若者カルチャー黎明期に青春を謳歌したからこそ若者の苦悩を理解し、背中を優しく押す存在を好演できるのでしょう」(衣輪氏)

 ドラマ上では、先日16日に楡野仙吉さんが88歳で永眠された。ひ孫の花野を抱いて一緒に昼寝をしながら安らかに眠るという大往生であった。ギターの弾き語りをしながら、ささやくような優しい声で歌い始め、最期も日常の中でそっと逝く。常に穏やかな雰囲気を醸し出していた仙吉爺ちゃん。視聴者からも「温もりを感じた」、「温かい気持ちになれた」とホッコリした“ロス評”が見られた。

 二枚目のハンサムであるが、ちょっとタレ目がチャームポイントな中村雅俊だからこそ、“イケてる好々爺”なる新たなおじいちゃん像を開拓できたのではないだろうか。この世代には、寺尾聡、三浦友和、草刈正雄ら多くの魅力的なシニア俳優がいる。次なるホームドラマで“新たな好々爺”が登場してくるかもしれない。

(文/中野ナガ)

『ガンダム』生みの親・富野由悠季監督と「実物大ガンダム立像」 (C)oricon ME inc.

2018/08/18 08:40

御大・富野由悠季が“脱ガンダム”にこだわる理由「作り手は安心したら最後」  来年、40周年を迎える『機動戦士ガンダム』シリーズ。先日、サンライズとレジェンダリーが共同制作による初の実写映画化を発表し話題となった。また、11月公開予定の新作『機動戦士ガンダムNT』など、いまだに新作が作り続けられる“国民的”人気タイトルだ。一方で、『ガンダム』の生みの親・富野由悠季氏は“脱ガンダム”を掲げて作品作りに取り組んでいる。76歳となってなおアニメを作り続けるモチベーションは何か? そして、現在進行中の映画『Gのレコンギスタ』の制作進捗や新作構想について聞いた。

■アニメの市場は短期ではない、40年も続くのは実写にはない強み

――富野監督は現在、全5本からなる『G-レコ』の制作をされていると聞いています。現段階で、進捗について言及できる部分はありますか?

【富野由悠季】物理的な部分でいえば、映画3作目の作画には入ってます。ただ、今は制作、スタッフ編成ができていませんので、スケジュールがまったく見えなくなっています。

――それはどういった理由なのでしょうか。

【富野由悠季】東京全体のアニメスタジオを考えた時に、よほどのことでない限り、一カ所、二カ所にスタッフを集めて仕事をするということがなくなっちゃっているわけです。全部の作業を別々のスタジオにバラ撒いていく体制です。そんな環境のなかで作らなくちゃいけないんだから、時間がかかるのです。つまりスケジュールを立てようとすると強権力が必要なのですが、ぼくにはその力がないので……。

――5作ですから、作業量も多そうです。

【富野由悠季】今までテレビ版から映画版になった時って、だいたいダイジェスト版でしょ?『G-レコ』の5部作はダイジェストではないのです。むしろ、テレビ版でしょうがなくてやった戦闘シーンなどを外したら、その分、本来本編でやらなくてはならないエピソードを投入することができます。それをやっているわけですから、特に4部、5部には困ることがあって……新作部分がかなり多いんですよ(苦笑)。

――つまり、もう少し待っていてほしい……! ということですね。

【富野由悠季】そうです。アニメや漫画のマーケットというのは短期形ではなくなっています。一度タイトルが浮上すると、十何年も平気で出続けます。これはアニメや漫画の持っている媒体としての性能で、一見子どもじみていても、ハッと気づいた時、もう20、30年動いているタイトルがいっぱいあるわけです。実写にはこれがないよね?

――確かに数十年続いている実写はアニメと比べて少ないです。

【富野由悠季】そして、もう一つ重要なことがあります。アニメというのは、実写と違う独特な環境があるわけです。実写は一度作ったらそれっきり、という一発勝負。だから、『G-レコ』の劇場版のようなものを作るのも、アニメという媒体ならではなのです。深夜にオンエアされたものは、これはもう完パケじゃなくて、ただのゼロ号だと覚悟しました。だからゼロ号をベースに、映画として完成品を作り直していくと考えました。そう納得したときに、制作時期なんて関係なくなって制作をつづけるわけです。

――新作のボリュームや現体制を考えると時間がかかってしまう?

【富野由悠季】そうは言っても、一度作ったものですからまるまる新作じゃないんです。コンテはもうあるから、もし決まったら「一気にやるぞ!」とできる体制はあります。その時は、やっぱり映画版新作1本か2本を作るくらいの規模になるんだろうけど、サンライズが本気になって『G-レコ』を最後まで作るぞ、と本気で声をあげてくれたら……1年の時間で出来るかもしれません。

■手描きアニメにこだわり「巨大ロボットアニメは“オペラ”なんです」

――現在『G-レコ』劇場版を鋭意制作中というお話をしていただきましたが、そんな中、監督には次回作の構想なども既にあるのでしょうか?

【富野由悠季】『G-レコ』はもうコンテが1年前に終わりましたから、あとは基本的に現場をフォローするだけです。まだ構想段階ですが、実をいうとこの1年は新作の脚本を書いていて、今は二回目の書き直しに入っています。

――それはアニメですか?

【富野由悠季】もちろんです。この歳になって今さら実写なんてできねえよ! という言い方もありますけど、もう一つ重要なことは、もう僕は手描きのアニメでいいと思っているわけです。だから、オールCGに切り替えるなんてことはしません。というのは、手描きのアニメの媒体というのは、無くならないような気がしてきているからです。

――手書きアニメの新作は、一体どんな内容になるのでしょうか。

【富野由悠季】この前、WOWOWで放送されたメトロポリタン・オペラを観て気づいたんです。「あ、巨大ロボットアニメという枠って、オペラなんだよね」と。どうしてオペラという言い方をしてるかというと、オペラは大舞台で、音楽も役者も使っています。そして、巨大ロボットものという大枠のなかで、ロボットが出てくると“戦闘シーン”があります。最近、映画『逆襲のシャア』(松竹系・1988年公開)を振り返る機会があったんですが、あの作品は戦闘シーンが多すぎるんです。だけど、戦闘シーンはなくちゃいけない。じゃあ、ロボットものの戦闘シーンはなんなんだろうと考えた時、いわゆるオペラでいう“歌うセリフ”のブロックなのだ、ということに気づきました。

――なるほど、分かりやすいです。

【富野由悠季】だから、オペラ歌手と同じように、堂々と戦闘シーンをやっていいんだ、と。問題はその中のお話です。つまり、オペラってでかい話をやっているか? と考えると、結局、オペラは男と女が寝るか寝ないかだけで、ほかのことは何もやっていないでしょ(笑)? そこでニュータイプだとか、社会の革新だとかを言ってたら、そりゃ誰も観に来ないと気づいたんですよ。

――今のお話を伺って、新作のシナリオはとてもシンプルなものなのかな? とイメージしました。

【富野由悠季】ところが、シンプルにはならない。だって、歌を歌うシーンが多いんだよ(笑)。その寝たか寝ないかの話はどこでやる? まさにそのロボットものの枠の中でやるしかないんですが、そんなロボットものがあるんですか? あるわけない。だって今まで誰もやっていないんだから。今まさにその寝たか寝ないかっていう、つまり体感的なフィーリングを物語の中に入れている最中で、これはこれでとんでもなく難しい。

■前へと進むのは死ぬまで元気でいたいから「なんとかスピルバーグに勝ちたい」

――ガンダム40周年ということで、ファンとしては過去を振り返りがちですが、富野監督は常に前へ進んでいる印象があります。

【富野由悠季】作り手は、やっぱり安心したら最後。安心したくない理由はどういうものかというと、死ぬまで元気でいたいからです。

――富野監督の元気の秘訣は、好きなアニメを作り続けるということですね。

【富野由悠季】ただ、好きというのも“好き勝手”ではないんです。だから、新作はオペラのようにと、一番分かりやすいところに落としているわけです。

――男女の恋愛をテーマにする理由とは?

【富野由悠季】だって、そうでもないとヒットしないもん(笑)。ヒットさせるということは、つまり支持されることです。そして百万人の観客が見てくれれば、その中から“次の作り手”が出てきて、その若者たちが次の時代を生み出すと信じています。

――富野監督が作る“オペラ”は非常に興味があります。

【富野由悠季】そういうことから、なんとかスピルバーグに勝ちたいなぁと思っています(笑)。

ピクサー・アニメーション・スタジオで働く日本人クリエイターの成田裕明さん。『インクレディブル・ファミリー』エフェクト・テクニカル・ディレクターとして特殊効果を担当 (C)ORICON NewS inc.

2018/08/18 08:00

ヒット作が生まれる職場 ピクサーで働く日本人クリエイターに聞く〜成田裕明さん  8月1日より公開中のディズニー/ピクサー映画『インクレディブル・ファミリー』は、全米で、『アナと雪の女王』(2013年)や『ファインディング・ドリー』(16年)を超え、全米歴代アニメーション作品興行収入歴代No.1を記録。実写映画を含む歴代興行収入は『美女と野獣』を抜きTOP10入りする快挙を成し遂げた中、日本でもインクレ旋風が巻き起こっている。

 公開2週目の週末(8月11日・12日)は土日2日間で観客動員36万8560人、興収は4億6670万2700円を記録。これは、公開週である前週対比で動員・興収ともに110%という驚異的な伸びを見せたのだ。累計成績も公開わずか12日間で動員170万人、興行収入は早くも20億円を突破している(累計動員:173万2804人/累計興収:20億6660万5300円)。

 同作は、『トイ・ストーリー』や『モンスターズ・インク』のピクサー・アニメーション・スタジオが制作する長編アニメーション20作目という記念すべき作品でもある。ヒット作を毎回世に送り出し続けるピクサー・アニメーション・スタジオについて、『インクレディブル・ファミリー』の制作にエフェクト・テクニカル・ディレクターとして携わった日本人スタッフの成田裕明さんに話を聞いた。

 成田さんは、ハリウッドの実写映画制作の経験を経て、ディズニー・アニメーション・スタジオで、『ベイマックス』(14年)、『アナと雪の女王/エルサのサプライズ』(15年)、『スートピア』(16年)、『モアナと伝説の海』(16年)、『アナと雪の女王/家族の思い出』(17年)などの作品にビジュアル・エフェクト・アーティストとして参加した実績を持ち、『インクレディブル・ファミリー』は、ピクサーに移籍して最初の作品となる。

■ピクサーが好きな人たちが集まったファミリー感をより強く感じます

――同じディズニーグループ内で違いはありますか?

【成田】制作の工程としては基本的に大きく変わらないんですが、ディズニーに手描きアニメーションの歴史があるように、ピクサーにもコンピューター・アニメーションの先駆けという歴史を感じます。どちらのスタジオも自分たちの作りたいものにすごくこだわる姿勢というのは同じですね。

――ピクサーの居心地はいかがですか?

【成田】ピクサーは、キャンパスが広くて、緑も多い。プールやビーチバレーのコート、バーベキュー場などもあって、福利厚生が充実していますし、すごく働きやすいですね。会社というより、ピクサーが好きな人たちが集まってできた集団、ファミリー感をより強く感じます。ディズニーの時もそうでしたが、監督や仲間、人と人とのつながりを感じながら映画を作れる。一人ひとりが技術的にも能力的にも高い人たちが多いんですけど、自分の仕事だけじゃなく、ほかの人が何をしているかもお互いシェアして、協力して物事を進めていこう、作品をより良いものしようという姿勢で一致している。ですから、本当に仕事がしやすいです。

――『インクレディブル・ファミリー』では具体的にはどういう部分を担当されたのでしょうか?

【成田】エフェクト・テクニカル・ディレクターとして、特殊効果に携わりました。具体的にいうと、煙や水しぶき、アクションシーンでもいろいろなエフェクトが必要でした。スーパーパワーを持っているキャラクターならでは通常ではあり得ない映像も作りました。

 例えば冒頭のシーンでは、自分の身体を透明にする能力を使っていたヴァイオレットが姿を現すところがあるんですが、ブラッド・バード監督の演出として、目に見えないものが水蒸気の中を通り抜けてきた、というのが伝わるような特殊効果を作りました。ジャック・ジャックのスーパーパワーに関連した特殊効果も担当しました。

■ブラッド・バード監督が率先してみせるコラボレイティブな姿勢

――制作過程で印象に残っていることや苦労したこと、こだわったことなどは?

【成田】ジャック・ジャックを担当されたベテランアニメーターの方から技術的に少しハードルの高いアイディアの提案があり、できる限り頑張ってやってみたら、最終的に面白い映像になって、ブラッド・バード監督も大爆笑してくれました。

 『インクレディブル・ファミリー』は、前作『Mr.インクレディブル』(2004年)からほとんど時間が経っていないんですが、実際は14年も経っているわけで、テクノロジーは14年分進んでいます。極論を言うと、コンピューターでなんでも表現できるようになってしまっているんです。実写作品では、主に実際のものと見分けのつかないようなCGを目指すのですが、アニメーションはすべてが手作りの世界なので物理的な法則も作品ごとに大きく異なりますし、観客がそれに共感できるリアリティを織り込んでいくのは今でも相変わらず難しい課題です。

 さらに『インクレディブル・ファミリー』では、前作からガラッと変わりすぎてはいけなかったですし、とはいえ観客の目も肥えているから、昔のままというわけにもいかない。新しい技術を使って、前作の世界観を踏襲しつつ、見栄えを良くしていくという、ことばにするのは難しいのですが、ほかの作品にはない挑戦があったと思います。

――そこが腕の見せどころだったわけですね。『Mr.インクレディブル』『インクレディブル・ファミリー』を監督したブラッド・バード監督はどんな人なんでしょうか? 

【成田】頭の中で常に具体的なヴィジョンを持ってらっしゃる方で、一目見ただけで「この部分を変えてほしい」と的確に指摘されるところはさすがだと思いますし、迷ったりしないところがすごいと思います。それでいて、それに固執しないところがすばらしい。

 例えば、今回エフェクトがとても多い映画になっているので、私たちもいろいろ創意工夫を凝らして「こういう見せ方でどうでしょうか?」とさまざまな提案を積極的に行いました。その提案にも、いいものは「いい」と、とてもオープンに受け入れてくださいました。ストーリーにそぐわないと思った時も「こういうふうに見せたら、これはOKだよ」というように、監督自らコラボレイティブな姿勢で仕事をしているんです。自分の核となるものはしっかり持っていて、良いと思うものはどんどん取り入れていく、それでよりよい作品を作り上げているところは特別だと思います。

GIANTS×『劇場版シティーハンター(仮題)』スペシャルコラボビジュアル(C)北条司/NSP・「2019 劇場版シティーハンター」製作委員会

2018/08/18 08:00

神谷明、29日の巨人×広島戦で場内アナウンス「冴羽リョウとして盛り上げる」  声優の神谷明が、29日に東京ドームで行われるプロ野球・巨人×広島戦で、アニメ『シティーハンター』の冴羽リョウ(※漢字はけものへんに寮)役の声で場内アナウンスの一部を務めることが18日、わかった。あわせて、ジャイアンツのユニホームを着用した冴羽と相棒・槇村香のコラボビジュアルが公開された。

 これは、2019年2月8日に同作の長編アニメーション映画が公開されることを記念して企画されたもの。試合当日は同ビジュアルをデザインしたオリジナルクリアファイルを先着来場者1万人へ配布、東京ドーム内のビールカップが特別仕様になることなど、GIANTS×『劇場版シティーハンター』のコラボレーション『シティーハンターナイター』が実施される。

 場内アナウンスを務める神谷は「来年2月の映画公開前に冴羽リョウが東京ドームでひと足早く復活します! 良いプレーが生まれる試合になればうれしいです。冴羽リョウとして、東京ドームを盛り上げさせてもらうよ!」とコメントを寄せた。

ビクターエンタテインメントのスピードスターレコーズ及びタイシタレーベル レーベル長を務める小野朗氏 (撮影:西岡義弘)

2018/08/18 07:40

サザンや星野源ら所属、レーベル長語るヒットの理由「まず音楽でしょ」  昨年10月に創立25周年を迎えた、ビクターエンタテインメント内の「スピードスターレコーズ」。同レーベルは独自のカラーを持ち、サザンオールスターズ(タイシタレーベル)、斉藤和義くるりハナレグミといったベテラン、星野源竹原ピストルなどの注目組、スガ シカオKREVA等の移籍組、さらに細野晴臣矢野顕子といった重鎮からnever young beachら若手まで、実に多彩な人材を擁している。なかでもキャリアの長いアーティストの数は多く、その代表格であるサザンはデビュー40周年を記念したプレミアムアルバム『海のOh, Yeah!!』(8月1日発売)が、8/13付、8/20付と週間アルバムランキングで2週連続首位を獲得、今なおシーンの最前線で活躍している。レーベル長を務めるのは、20年以上にわたり同レーベルに携わってきた小野朗氏。同氏にスピードスターらしさの根源、またヒット作を生み続けることができる理由について尋ねた。

◆第一に優先すべきはアーティストの意志と作品

――スピードスターレコーズ(以下、スピードスター)は、昨年10月で創立25周年を迎えました。小野さんが同レーベルに配属されたのが1996年ということですので、関わるようになってすでに20年以上、レーベル長としても9年目を迎えています。
【小野】 入社して最初に東北エリアの宣伝担当だった頃から、ずっと変わらずに宣伝マンだと私自身は思っています。担当アーティストはその時々で変わっても、スピードスターというレーベルは、アーティストがやりたいことをどうやってスムーズに実現させられるかを第一に考える。アーティスト・オリエンテッドな気風がそれこそ20 年以上、変わらずに存在しているんです。

 ゼロから音楽をクリエイトするのはアーティストですから、一番大事にすべきは当然、彼らの意志と作品。宣伝マンであるならば、彼らのやりたいことが上手くセールスにつながるか、作品の価値を高めることにつながっていくかということに最大限、留意する必要もあります。世の中に宣伝することで、アーティストや作品がよりわかりやすく知られていくサポートをする。そういう意味では、レーベルの人間は宣伝マンであり、翻訳者にも近い立場なのかもしれません。

――そうしたレーベルの心構え、気風のようなものが、ずっと受け継がれてきていると。
【小野】 私が配属されたばかりの頃は、社内でも新興レーベルとして扱われることが多くあり、タスクの課し方や成果を求める雰囲気にはより厳格なものがありました。厳しい目で育ててもらい、成長してきた音楽レーベルだと思います。その基本は、先ほども申し上げた“アーティスト第一の姿勢”で、これはレーベル設立者の高垣健さんも折に触れて何度も話をしていました。明文化されていなくとも、風土として確実に定着している。もちろん、アーティストとレーベルも、結局は人と人との関係ですから大小の波はあります。ですが、20年以上キャリアのあるアーティストがこれだけ活動してくれているなら、結果としてはその姿勢がアーティストの皆さんにも伝わっているのではないかなと感じます。


◆その時々のアーティストの状況を理解し、寄り添う

――キャリアの長いアーティストの代表格には、サザンオールスターズ(タイシタレーベル)がいます。
【小野】 サザンは今年でデビュー40周年。記念ライブや新曲群の発表を含め、自然な流れでいろいろな企画が同時進行で動いています。彼らを例にとるなら、たとえば20周年のタイミングで一度ベスト盤『海のYeah!!』を出していますから、順当に考えたら40年のタイミングでキャリアを振り返るようなオールタイムベストBOXの展開なども企画できます。ですが、彼らは現役のアーティストですし、新曲も当然レコーディングしています。

 それならば、現在進行形の彼らが、次に何をやろうとしているのかを含めて、よりわかりやすく提示できる形を模索する。今のアーティストの状態、状況をしっかりと理解し寄り添って、一緒に最適解を導き出していきます。短期的な売上ももちろん大切ですから瞬発力を出せる方法論も必要なのですが、サザンに限らず、より長い目でアーティストと向き合っていく。そうした、アーティスト優先の考え方の習性や姿勢こそが、実はスピードスターらしさの正体なのかもしれません。

◆音楽情報サイト「SPEEDSTAR CLUB」立ち上げの意図

――普通に考えると、レーベル設立25周年であれば、記念イベントなりフェスなりを開催してもおかしくないかと思うのですが、そのような動きは今回特にしていない。それには何か理由があるのでしょうか。
【小野】 単純にあまのじゃくなだけです(笑)。実際、20周年の際には記念イベントを盛大に行いました。ですがよく考えてみると、レーベルが20周年でも25周年でも、お客様にはあまり関係ないんですよね。記念フェスをやっても、お客様はあくまで目当てのアーティストのパフォーマンスが楽しみで会場に集まってくる。ですので25周年は、ファンもアーティストたちも我々も満足できるほかの仕掛け、方法論はないものかといろいろと模索をしました。LINE LIVE でマンスリーのMV番組『SPV』を展開したのも、音楽レーベルが25年も継続していることの意義はどこにあるのかを、改めて探った結果の1つです。

――なるほど。無料登録制の音楽情報サイト「SPEEDSTAR CLUB」を立ち上げたのも、そうしたトライアルの1つなのでしょうか。
【小野】 現在や過去の所属アーティストを眺めてもらえればわかるように、決してジャンルで選ばれた人たちではありません。アーティストに発信力があり、かつ作品性が高いというなんとなくの共通項こそありますが、ジャンルはバラバラ。ですが25年の歴史のなかで、魅力ある作品群そのものが大きな財産になっています。ここで改めて、スピードスターとしての新たなファンを増やすための発信の仕組みを整えたいと考えた。

 このオウンドメディアを活用して、新人アーティストへの興味喚起や、所属する中堅・ベテランの多様なアーティストへのつなぎ込みまで、可能な環境を作っていけたらと思っています。カタログ活用という意味では、昨今のプレイリスト人気などにもうまく対応したい。スピードスター縛りでのプレイリスト提案や、人気アーティストにキュレーションしてもらうといった方法もあるでしょう。

◆才能を見極めるポイントの1つは“覚悟の度合い”

――現状、斉藤和義、くるり、ハナレグミといったベテラン、星野源、竹原ピストルなどの注目組、スガ シカオ、KREVA 等の移籍組、さらに細野晴臣、矢野顕子といった重鎮から雨のパレード、never young beachといった若手まで、非常にバランスの良いラインアップが揃っています。
【小野】 ベテラン・中堅・若手、どれが欠けてもレーベル運営はうまく回らなくなってしまいます。決してビジネス的な側面だけの話ではなく、どうしても活動のタームが長くなりがちなベテラン勢にあまり無理をさせないため、必然的にベストミックスが求められる。特に、若手の発掘・育成には常に注力しています。

――若手の才能の見極めはとても難しいと思います。ご自身ではどんな部分にこだわっておられますか。
【小野】 まずは、「絶対にこのアーティストをやりたい!」という現場のスタッフの熱量を信頼します。ダメ出しはよほどのことがないとしない。その上で敢えて言うならば、訓練ではどうにもならない、そのアーティストならではの魅力の有無はしっかり見ます。ライブもトークも技術的な上手い下手は訓練次第でどうにでもなりますが、そもそもの声の魅力とか、ぽつんと発する言葉とか、そういう光る魅力の有無は大事。

 あとは、どこまで音楽をやっていく覚悟があるかどうかも無意識に判断しているかもしれませんね。これは明確な根拠のない持論なのですが、どんなアーティストでも必ず一度はやってくる、大きなチャンスをきちんと掴めるかどうかの覚悟でもあります。好機を迎えたタイミングで、しっかりとチャンスを掴むことができたアーティストは、音楽業界で長く活躍できているように思うんですよね。


◆いろんなことに手を出す前に、まずはきっちり良い音楽を

――小野さんがレーベル長になってからの2010年代以降というのは、それこそ音楽業界も激変し、リスナーの音楽の聴き方や購買行動もどんどん変化してきました。
【小野】 CDが売れないとか音楽産業の未来がとか、さんざん語られていますよね。業界外の友人に心配されて、忸怩たる思いがあったり(苦笑)。業界全体としては360度ビジネスへのシフトが加速していて、もちろんそれは意味のあることだと思いますが、やはり音楽あってこその音楽産業です。

 僕ら現場の人間は、基礎となる音楽を作り、送り出すサポートをしているのだから、浮足立っていろいろなことに手を出す前に、きっちり良い音楽を届けることが大切。「まず音楽でしょ」と誰かが言い続けないといけない。そのうえで、作品を作る際の仕掛け、それをプロモートする仕掛けで、我々じゃないと実現できないような大きな設計図を描くのがメジャーの役割です。個人レベルやインディーズでは実現できない、そういう領域でやれることはまだまだたくさん残っているはずだと思っています。

(文:及川望/写真:西岡義弘)

◆Profile/おの あきら
1970年7月生まれ。1994年、大学卒業後ビクターエンタテインメントへ入社。エリアプロモーターとして東北6県を担当、2年目よりスピードスターレコーズ専任のエリア担当として宣伝全般に携わる。1996年、スピードスターへ異動後、THE MAD CAPSULE MARKETSつじあやの、WINOなど、さまざまなアーティスト担当を歴任。2006年よりサザンオールスターズも担当している。2010年よりスピードスターのレーベル長。ベテランから新人まで分厚いアーティスト層を備えたレーベルの新たなピークを創出している。

『半分、青い。』『ひよっこ』『あさが来た』の「オリコンドラマバリュー」満足度ポイント推移グラフ

2018/08/18 07:40

『半分、青い。』高視聴率、低満足度から脱却 最終章で満足度も急上昇  NHK朝の連続テレビ小説『半分、青い。』の視聴率が好調だ。全156回中、120回(第20週)までが終わり、週平均視聴率が20%を割ったのは4週のみ。ツイッターなどSNSでの話題性は高く、脚本の北川悦吏子氏の予告ツイートもそのつど盛り上がりを見せ、第7週以降は20%超えをキープし続けている。一見、絶好調なようだが、内容の評価はというと、SNSでも賛否両論の声が上がっているほか、『コンフィデンス誌』の「オリコンドラマバリュー」満足度調査では、必ずしも良い評価ばかりではない。放送開始からこれまでの満足度推移を追ってみる。

◆視聴率と視聴者の満足度が半年を通して高かった『あさが来た』

 朝ドラが8時スタートになった2010年からで、もっとも全話平均視聴率が高かったのは、2015年下半期の『あさが来た』(23.5%)。幕末から明治にかけての時代における、日本最初の女子大学校を設立した京都の豪商の次女・あさを波留が演じ、脚本の大森美香氏が描いた、“働く妻とそれを応援する夫”“金儲けとは違う仕事の意義”は、広く朝ドラ視聴者層の共感を受け、半年を通して高視聴率をマークし続けた。

 同作は、「ドラマバリュー」満足度でも放送開始から7週目まで上昇を続け、その後も高ポイントを最終回までキープし、理想的な推移を示している。全話平均ポイントは89.2Ptとなり、視聴率と視聴者の満足度が物語全体としてともに高く、名作と呼べる作品となった。

◆視聴率の高さに満足度が伴わない期間がある『半分、青い。』

 一方、『半分、青い。』は視聴率の高さに満足度が伴わない期間がある。視聴率を見ると、第1〜2週で20%台に乗せているものの、その後の第7週まで18〜19%を推移。以降、第8〜10週まで20%台、その後は21%台をキープ。中盤以降、終盤に差し掛かる現在まで、好調を維持してきている。

 ところが満足度では、放送開始から第6週まで上昇したあと、週によって変動はあるもののほぼ同水準で高ポイントをキープ。ここまでは『あさが来た』と近い推移なのだが、『半分、青い。』は第15週から下降をはじめ、第18週まで下がり続けている。

 朝ドラの半年間の放送のなかでは、人気作であっても週ごとに満足度が上下することはよくある。評価の高かった『ひよっこ』(全話平均視聴率20.4%/全話平均ポイント77.7Pt)も、全体のポイントグラフ曲線として見れば右肩上がりだが、そのなかの週によっては上下動が見て取れる。そうしたなかにおいても『半分、青い。』の4週にわたる急激な下降は珍しいケースになる。

 しかし、その期間も視聴率はそれまでとほぼ変わらない21%台と高い水準をキープしており、好調が続いているように見えるが、実は満足度は低下しているという現象が起きていた。時を同じくして、SNSなどでも賛否の声が沸き起こっている。

◆満足度に左右されない朝ドラ枠の視聴習慣の強さ

『半分、青い。』は、物語が大きく4つのエピソードで分けられている。第1〜6週が「岐阜・故郷編」、第7〜14週が「東京・胸騒ぎ編」、第15〜18週が「人生・怒涛編」、そして現在は19週から最終回までの“岐阜出戻り”の最後のエピソードに入っている。満足度グラフ曲線と合わせると、まさに「人生・怒涛編」でポイントを下げていることがわかる。そして、最後のエピソードに入った第19週からは、再び上昇曲線を描いているのだ。

「人生・怒涛編」は、漫画家を辞めた主人公の鈴愛(永野芽郁)が、東京の100円ショップで働きながら、映画監督を目指す涼次(間宮祥太朗)と出会い、恋に落ち、結婚し、出産を経て離婚にいきつく、まさに怒涛の人生を歩んだ期間を描いている。好評だった前編「東京・胸騒ぎ編」では、鈴愛が漫画家として成功するまでの苦闘を、強い絆で結ばれていく仲間たちとの友情や師弟関係が温かく描かれ、秋風羽織(豊川悦司)ら名物キャラクターも人気を博していた。

 そこからの新展開となり、周囲の登場人物も一変した「人生・怒涛編」は、前半のスローペースな進行による停滞感や、後半の結婚、出産、離婚までの展開における好青年だった涼次の翻意と決断や、エキセントリックな鈴愛の言動など視聴者が共感できない部分もあり、ストーリーに置いていかれていたところがあったようだ。しかし、満足度は目に見えて下がっていても、視聴率は変わらない。朝ドラという枠の視聴習慣の根強さとともに、それまでの物語や登場人物の魅力に惹き込まれている朝ドラ視聴者層の心をしっかりと掴んでいることが示された。

◆ラストスパートのさらなる満足度上昇へ高まる期待

 そんな視聴者層の期待に応えるかのように、最終章のエピソードでは、離婚して岐阜の実家に出戻った鈴愛と、お互いに淡い想いはありながらもこれまで絶妙にすれ違い続けてきた律(佐藤健)との物語が再開。同エピソードに入った第19、20週と満足度ポイントは上昇カーブを描きはじめている。

 これまでの朝ドラでも、最終回に向けての話の盛り上がりとともに満足度も上昇し、ラストは最高ポイントで終わることも少なくない。前出の『あさが来た』と『ひよっこ』の最終話ポイントは、それぞれ93Ptと86Pt。SNSでの話題性は高く、中盤まで高い評価を受けていた『半分、青い。』は、ここまでの巧みなストーリー展開から、鈴愛と律の関係性の結末に誰もが目を話せなくなっていることだろう。俄然ハッピーエンドへの期待も高まっている。これからのラストスパートでのさらなる満足度の急上昇が大いに期待できる。
(視聴率はビデオリサーチ調べ【関東地区】より)

『陸海空 地球征服するなんて』破天荒ディレクター・ナスDも『ナスDの大冒険 YouTube版』としてチャンネルを開設(C)テレビ朝日

2018/08/18 07:00

『地球征服するなんて』地球上で一番有名な日本人は? 総合ランキング発表  テレビ朝日系バラエティー『陸海空 地球征服するなんて』(毎週土曜 後10:10)の人気企画「地球アンケート」の特番化した『地球上で今1番有名な日本人は誰だ!? 世界1万人大調査!!SP』が18日(後6:58〜8:54)に放送される。

 さまざまな視点で冒険者たちがガチンコ取材を敢行し、地球を舞台に大冒険を繰り広げている同番組。「地球アンケート」は、スタッフが各国に直接赴き、現地で暮らす人々1000人に「あなたの知っている日本人を教えてください」とアンケートを実施。今まで調査してきた、タイ・アルゼンチン・ベトナム・南アフリカ・フィリピン・フランス・イタリア・ブラジルでは、納得の超大物から意外な人物、はたまた日本ではまったく無名の人などさまざまな名前がランクインしてきた。

 今回のSPでは、新たにマレーシア・香港の調査結果を発表。マレーシアでは意外な人物が1位に、そして香港ではYou Tuberもランクイン。そして、10の国と地域がそろい、1万人世界ランキングも発表される。

 同番組の破天荒ディレクター・ナスDも、先日『ナスDの大冒険 YouTube版』としてチャンネルを開設。既に8本の動画を公開中。

■番組ホームページ
http://www.tv-asahi.co.jp/chikyu_seifuku/

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