本屋大賞受賞作『鹿の王』、Production I.Gにてアニメ映画化プロジェクト始動


(原作1巻書影)

 2015年度本屋大賞、第4回日本医療小説大賞を受賞した父娘の壮大な冒険を描いた、著者・上橋菜穂子さんの小説『鹿の王』がアニメ映画化されることが決定した。
アニメーション制作は、『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』『PSYCHO-PASS サイコパス』『ハイキュー!!』などヒットシリーズを手掛けるProduction I.Gが担当する。

■原作者コメント

上橋菜穂子さん
「なんと、『鹿の王』が映画になります。
映画化を打診されたとき、まず出た言葉は、「え? それは無理でしょう!」でした。
『鹿の王』はかなり複雑な物語ですから、一本の映画で描こうとするには内容が難解過ぎるのでは、と思ったのです。
しかし、Production I.Gさんが制作なさると聞いて安堵しました。I.Gさんなら原作に囚われ過ぎず、アニメとして面白い映画を創ってくださるでしょう。
雄大な大自然の中を、飛鹿に跨ったヴァンが駆けていく姿を見られる! 
今は、とにかく、それが何より楽しみです。」

■Production I.G代表コメント

石川光久氏(Production I.G 代表)
「『鹿の王』を読んだ時、これは「作ってはいけない」作品であると感じました。実は、今でも思っています。
繊細で、奥深く、壮大な世界に宿る“命の物語”を映像で表現するということは、もはや不可能だと感じたからです。
しかし「創る」という人間が現れたのです。『鹿の王』をアニメで表現するという想いのもとに集まったスタッフの顔ぶれは、想像を超え、狂気を感じさせました。
「命をつなぐ」、これは作品のテーマというだけではなく、I.Gの命運をかけた戦いのテーマでもあるのです。」

■原作紹介

『鹿の王』
2015年本屋大賞、第4回日本医療小説大賞など国内外にて作品賞を受賞、シリーズ累計190万部を超える、上橋菜穂子の人気シリーズ作。

命をつなげ。愛しい人を守れ。未曾有の危機に立ち向かう父と子の物語。

強大な帝国にのまれていく故郷を守るため、死を求め戦う戦士団<独角>。
その頭であったヴァンは、奴隷に落とされ、岩塩鉱に囚われていた。
ある夜、ひと群れの不思議な犬たちが岩塩鉱を襲い、謎の病が発生する。
その隙に逃げ出したヴァンは幼い少女を拾う。
一方、移住民だけが罹ると噂される病が広がる王幡領では、医術師ホッサルが懸命に、その治療法を探していた。

感染から生き残った父子と、命を救うため奔走する医師。
過酷な運命に立ち向かう人々の“絆”の物語。

緻密な医療サスペンスにして、壮大なる冒険小説。

■書籍情報

最新刊『鹿の王 水底の橋』3月27日発売
¥1,600(税抜)

『鹿の王』1〜4巻発売中
各巻:¥640(税抜)

(C)KADOKAWA CORPORATION

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