そしてホワイトデーということで「彼氏さんがいらっしゃる方は？」と呼びかけ、手が上がらないフロアーを見て「いない！？みんな、ぽっち？（笑）。じゃあ、自由に行きますよ。とことん騒げますね！そういうことにしよう！ここに来てくれたからには誰のファンとか、そんなの関係なく、どんどん愛を伝えていきたいと思います。今日は熱くならない理由がない！フロアーに女性しかいないバンドでもカッコいいライブができるって証明していこうよ！！」 　 フロアーに火をつけるように藤家が煽り、スイートな曲からギアチェンジして投下されたのは第２弾シングルで“次男”のポジションの「WINNER」。３兄弟の中で最もやんちゃでアッパーなナンバーが勢いよく放たれた。“まだ掲げた拳　僕は僕を信じたい”と歌う曲にフロアーからは拳が上がり、“WINNER WINNER”とリピートする箇所でみんなを指さして歌う藤家。 「踊れる準備はできてますか？」 　そう問いかけたダンスロック「Music Lover」ではフロアーのみんながその場に座って藤家のカウントで一斉にジャンプ。後半ではACT ONE AGE初心者も巻き込んでいくステージが繰り広げられ、MCでは藤家の体温がじかに伝わってくる熱い熱い言葉が感謝とともに届けられた。 「みんなもInitial’Lの過去を知ってるだろうし、ACT ONE AGEの過去も知ってるだろうし、こうやってステージに立つことでさえ一筋縄じゃいかないじゃない？　僕らはこうやってみんなが来てくれてホントに幸せなバンドなんです。 でも、僕らはここで終わりにはしたくないし、もっともっとこの先があると信じて音楽をやっています。何が言いたいかっていうと、みんなの声が必要だっていうことです。もっともっと自信のある曲、自信のある歌詞、自信のあるファンを多くのみんなに見せていきたいです。単刀直入に言います。応援してください！　みんなからもらった幸せは独り占めするつもりなんてない。曲で、歌詞で必ずお返しします。僕らは生き様をとことん見せるから。何度ここに立つのをやめようかと思っても、みんなの顔を、幸せを思って、もう１度、ここに立とうって。その証明をこれからも見ていってください！」 本気が伝わるからこそ、まっすぐな宣言が胸を打つ。ラストナンバーはフロアーの歌う声が響き渡った「Liberty」。ACT ONE AGEのライブを見て感じたのはバンドサウンドを押し出した躍動感のある曲とEDMを取り入れた洋楽色の強い浮遊感のある曲にギャップがあるにも関わらず、それらが違和感なく同居していることであり、ACT ONE AGEとしてひとつのジャンルに囚われないオリジナルな音楽、ステージングを確立しようとする真摯な姿勢だった。 なお、後攻のInitial’Lのステージが終了したあと、藤家はアンコールに登場。 Initial’Lの悠希とのダブルボーカルでお互いの曲を歌い、場内を沸かせまくった。
3ヶ月連続リリースという挑戦を成し遂げた藤家が、その集大成として挑んだライブは大きな歓声に包まれ幕を閉じた。