Initial'L インタビューの様子E

Initial'L インタビューの様子E

――自分たちで“フューチャーロック”っていうジャンルを掲げてますから。

うん、その分、葛藤もあるけど突き進んでいく強さも弱さもいろんな感情を音にして表現したいなと思っていますね。音楽以外からもいろいろ吸収して。

昔はもっとアホみたいな夢を抱いてたなと思うときがたまにあるんですよ。年を重ねていつしか忘れていったのか、いろんなことを知っちゃったせいなのかわからないですけど、サトシが言っていたように情熱を持って夢を追いかけてないとワクワクしなくなってしまう。最近、そうでないとダメだなと思って「なんで忘れちゃったんだろうな」って。いろんなことを思い出して楽しいんですよね。

結局、楽しいんだ?(笑)。

自分は社交的じゃなく内にこもってばっかりだったんですけど、ライブに誘われてゴハンを食べに行ったりすると刺激を受けるんですよね。

最近、考えているのは音楽って表現が全てなので自分にあまり制限をかけなくてもいいのかなって。今回、「THE END」をレコーディングしてライブで演奏して改めてそう思いましたね。これまでは“今のInitial’Lには合わない”とか“俺らは弱いところを見せちゃいけないんだ”っていう感覚があったんですけど、いつもカッコよくいられるわけじゃないし、いつも強くいられるわけじゃない。生きていていろいろなことを感じるし、それを出さないのはミュージシャンとして人間としてあまり健康的なことじゃないなって。最近は自分たちを鼓舞したり、誰かを勇気づけたりする曲が多かったんですけど、今後はネガティブな感情でも“今、俺はこういうことを考えてる”ってストレートに表現していこうって。

Initial'L インタビューの様子F

Initial'L インタビューの様子F

――もともと持っていた要素でもありますもんね。

そうですね。今回の3曲は全てネガティブなので、いいタイミングでいいものを配信できたなって。

――結果、区切りだけじゃなく出す意味が大きいシングルでしたね。

自分たちを振り返るキッカケになったかなって。「THE END」の雰囲気と最近のInitial’Lを混ぜてみても面白いんじゃないかとか。違った切り口を過去の自分たちからもらった気がしますね。もともと持っていたけど、更に幅が広がったというか、こういうのもアリだとなって。

――今後の曲作りやレコーディングに反映される予感が?

もちろんありますね。『INITIALIZE』の後に「THE END」を出してなかったら、次の作品はもっと違うものになっていたかも知れないと思います。意味合いは自分たちにとってもファンにとっても大きいですね。

Initial'L ライブの集合写真

Initial'L ライブの集合写真

取材/山本弘子

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THE END

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